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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


2.10.1 コンテナ拡張ライブラリの概要

アプリケーションが共通に利用できるライブラリをコンテナ拡張ライブラリといいます。このライブラリを利用することで,アプリケーション間で共通して,ユーザ作成のライブラリを呼び出せるようになります。コンテナ拡張ライブラリに設定したライブラリはシステムクラスローダでローディングされます。詳細については,「2.3.1 バッチアプリケーション実行機能の概要」を参照してください。

バッチサーバではコンテナ拡張ライブラリを利用できますが,バッチアプリケーション自体をコンテナ拡張ライブラリに設定して使用することはできません。

また,サーバ起動・停止フック機能を利用することで,サーバの起動,終了時にコンテナ拡張ライブラリが呼び出されるようにできます。また,コンテナ拡張ライブラリで使用するJNI機能の初期化などを行うことができます。

コンテナ拡張ライブラリを使用するためには,ライブラリを一つのJARファイルにまとめ,コンテナ拡張ライブラリを使用するための設定をusrconf.cfgで定義します。また,コンテナ拡張ライブラリがJNIを利用する場合は,サーバ起動・停止フック機能を使用するための設定も必要です。

なお,コンテナ拡張ライブラリの利用の概要については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「19.2 コンテナ拡張ライブラリの利用」を参照してください。サーバ起動・停止フック機能の実装方法については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)」の「19.4.2 サーバ起動・停止フック機能の実装方法」を参照してください。

注意事項

コンテナ拡張ライブラリには,次のアクセス権が付与されます。アクセス権は変更できません。

java.security.AllPermission

ただし,java.lang.RuntimePermissionのsetSecurityManagerアクセス権は付与されません。