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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編


2.2.2 バッチサーバおよびバッチアプリケーションの操作の流れ

ここでは,システム構成ごとに,バッチサーバおよびバッチアプリケーションの操作の流れについて説明します。

〈この項の構成〉

(1) JP1/AJSと連携するシステム

JP1/AJSと連携するシステムでは,バッチサーバの起動や,バッチアプリケーションの実行および強制停止は,JP1/AJSから操作します。JP1/AJSでは,あらかじめバッチサーバやバッチアプリケーションの操作をジョブとして定義します。

バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図2‒3 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ(JP1/AJS連携)

[図データ]

バッチサーバは,JP1/AJSからアプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。一方,バッチアプリケーションの実行や強制停止は,JP1/AJSから直接バッチアプリケーションに対して実行します。JP1/AJSではこれらの操作をUNIXジョブまたはPCジョブとしてあらかじめ定義しておきます。

JP1/AJSでのジョブ定義については,「2.13.1 JP1/AJSと連携するための設定」を参照してください。

参考

Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,配置しない構成の場合,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,手動でバッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。

(2) JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellと連携するシステム

次の製品と連携するシステムでは,バッチサーバの起動や,バッチアプリケーションの実行および強制停止は,JP1/AJS,BJEX,またはJP1/Advanced Shellから操作します。

JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellでは,あらかじめバッチサーバやバッチアプリケーションの操作をジョブとして定義します。

注意事項

BJEXと連携する場合は,JP1/AJSとも連携する必要があります。JP1/Advanced Shellと連携する場合,JP1/AJSと連携する必要はありません。

バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図2‒4 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ(JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shell連携)

[図データ]

バッチサーバは,JP1/AJSからアプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。バッチアプリケーションの実行,およびバッチアプリケーションの強制停止は,JP1/AJSからBJEXまたはJP1/Advanced Shellを経由してバッチアプリケーションに対して実行します。このため,JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellで,次に示す操作をあらかじめジョブに定義します。

JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellでのジョブ定義については,「2.13.2 JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellと連携するための設定」を参照してください。

参考
  • Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,配置しない構成の場合,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,手動でバッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。

  • バッチサーバではBJEXのジョブログ出力機能を使用できます。ただし,ジョブログ出力機能で出力されるログには,cjexecjobコマンドのCPU使用時間およびメモリ使用量が出力されます。Javaバッチアプリケーション自体のジョブステップのCPU使用時間およびメモリ使用量は出力できません。

(3) JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellと連携しないシステム

JP1/AJS,BJEX,およびJP1/Advanced Shellと連携しないシステムでは,バッチサーバの起動や,バッチアプリケーションの実行および強制停止は,コマンドで直接実行します。

バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れを次の図に示します。

図2‒5 バッチサーバおよびバッチアプリケーション操作の流れ

[図データ]

バッチサーバは,Smart Composer機能で提供するコマンドを使用して,アプリケーションサーバのManagement Serverを経由して起動します。一方,バッチアプリケーションの実行や強制停止は,バッチアプリケーション実行機能が提供するコマンド(バッチ実行コマンドおよびバッチ強制停止コマンド)を使用して直接バッチアプリケーションに対して実行します。

参考

Management Serverを配置しない構成もできます。ただし,配置しない構成の場合,バッチアプリケーションの強制停止に失敗したときには,手動でバッチサーバの再起動が必要になります。Management Serverを使用してバッチサーバを監視すると,トラブル発生時にバッチサーバを自動再起動できるため,Management Serverを使用する運用をお勧めします。