Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


16.4.2 application.xmlの有無による機能の違い

application.xmlを省略した場合,コマンドを実行したときのアセンブル機能およびデプロイ機能に違いが出ます。J2EEアプリケーションにapplication.xmlがある場合,およびapplication.xmlがない場合に分けて,サーバ管理コマンドの機能の違いを説明します。

表16‒8 application.xmlの有無による機能の違い一覧

J2EEアプリケーションを操作するコマンド

application.xmlあり

application.xmlなし

cjimportapp

モジュールの決定

application.xmlによってモジュールを決定します。

J2EEアプリケーションの表示名

application.xmlの<display-name>タグによって決定します。<display-name>タグがなければEARファイル名によって決定します。

EJB-JARディレクトリ,WARディレクトリの決定

展開ディレクトリ形式(-aオプション指定)の場合,application.xmlの<module>タグに記述されたパス名から拡張子を除いた名称がとなります。

モジュールの決定

ファイルの位置,拡張子,およびファイルの内容によってモジュールを決定します。

J2EEアプリケーションの表示名

EARファイル名によって決定します。

EJB-JARディレクトリ,WARディレクトリの決定

展開ディレクトリ形式の場合,EJB-JARディレクトリ名の最後は「_jar」,WARディレクトリ名の最後は「_war」となります。

cjexportapp

application.xmlありのJ2EEアプリケーションをエクスポートします。

application.xmlなしのJ2EEアプリケーションをエクスポートします。

cjaddapp

J2EEアプリケーションへリソースを追加します。application.xmlにモジュールの情報を追加します。追加できるリソースファイルの拡張子に制限はありません。

J2EEアプリケーションへリソースを追加します。その際,リソースファイルの拡張子がapplication.xml省略時のJava EE仕様に準拠していない場合はエラーとなります。

cjsetappprop

属性ファイルに指定した内容を設定します。

属性ファイルに指定した内容を設定します。設定する内容によってapplication.xmlを作成します。

cjrenameapp

J2EEアプリケーション名を変更します。

J2EEアプリケーション名を変更します。application.xmlを作成します。

参考

次に示すサーバ管理コマンドの機能には,application.xmlがある場合とapplication.xmlがない場合とで差異はありません。

  • cjdeleteapp

  • cjstartapp

  • cjstopapp

  • cjchmodapp

  • cjgencmpsl

  • cjgetappprop

  • cjgetstubsjar

  • cjimportlibjar

  • cjdeletelibjar

  • cjlistlibjar

  • cjlistapp

  • cjreloadapp

  • cjreplaceapp