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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


16.3.2 cosminexus.xmlを含むアプリケーションを使用する利点

cosminexus.xmlを含むアプリケーションを使用する利点を次に示します。

〈この項の構成〉

(1) 定義情報を最小限にできる

cosminexus.xmlを含むアプリケーションには,アプリケーションサーバ独自の定義情報のうち,ユーザがカスタマイズしたい情報だけを記述します。省略した場合はデフォルト値が使用されます。

(2) アプリケーションのインポートから開始までの手順を簡略化できる

アプリケーションをインポートしたあと,アプリケーションの属性設定コマンド(cjgetapppropコマンドおよびcjsetapppropコマンド)による操作をしないでアプリケーションを実行できます。

cosminexus.xmlを含むアプリケーションとcosminexus.xmlを含まないアプリケーションでのアプリケーションのインポートから開始までの流れについて図で示します。

図16‒3 cosminexus.xmlを含むアプリケーションとcosminexus.xmlを含まないアプリケーションのインポートから開始までの流れ

[図データ]

(3) DDを変更した際の属性ファイルの変更が不要

cosminexus.xmlを含まないアプリケーションの場合,標準DDを変更してアプリケーションを入れ替えた場合,サーバ管理コマンドを使ってアプリケーションサーバ独自の定義を設定し直す必要があります。しかし,cosminexus.xmlを含むアプリケーションの場合,アプリケーションサーバ独自の定義はDDと別のファイルで管理されているため,実行環境でサーバ管理コマンドを使って設定し直す必要がありません。

ただし,次に示す場合には,cosminexus.xmlを変更する必要があります。

cosminexus.xmlに記述した定義情報と,標準DDおよびアノテーションの定義情報を関連づける定義情報およびリンク解決が必要な定義情報については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「2. アプリケーション属性ファイル(cosminexus.xml)」を参照してください。