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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

9.3.1　CDIの対象となるアプリケーション

CDI 2.0仕様では，beans.xmlファイルの有無に関係なく，CDI管理対象クラスを含んだすべてのアーカイブがCDIの管理対象になります。このとき，メッセージKDJE59300-I，KDJE59301-I，KDJE59302-Iは出力されません。ただし，ejbserver.javaee.cdi.beansXmlRequiredにtrue（大文字小文字は区別しない）を指定した場合，CDI 1.0仕様と同様にbeans.xmlファイルが存在するアーカイブだけがCDIの管理対象になり，アーカイブごとにbeans.xmlの有無に応じてメッセージKDJE59300-I，KDJE59301-I，KDJE59302-Iが出力されます。

なお，WARファイル※内のWEB-INF/lib以下のJARファイルをCDIの管理対象にするには，次のどちらかの条件を満たす必要があります。

注※　展開ディレクトリ形式の場合，WARファイルはWARディレクトリを意味します。

このときメッセージKDJE42412-I，およびKDJE59330-Iが出力される場合があります。

メッセージKDJE42412-Iは，WARファイルごとに次の条件をすべて満たす場合だけ出力されます。

メッセージKDJE59330-Iは，WARファイル内のWEB-INF/lib以下のJARファイルごとに次の条件をすべて満たす場合だけ出力されます。

また，ejbserver.javaee.cdi.webInfLibJarsEnabledがtrueの場合，デプロイ性能に影響します。そのため，WARファイル内のWEB-INF/lib以下のJARファイルをCDIの管理対象にする必要がない場合は，ejbserver.javaee.cdi.webInfLibJarsEnabledをfalseにして，デプロイ性能への影響を抑えることができます。

J2EEモジュールの種類ごとに，beans.xmlファイルの格納先を示します。

表9‒2　J2EEモジュールの種類ごとのbeans.xmlの格納先

J2EEモジュールの種類

beans.xmlの格納先

EJB-JAR

META-INF/beans.xml

ライブラリJAR

META-INF/beans.xml

WAR（WEB-INF/classes）

WEB-INF/beans.xml

WAR（WEB-INF/lib以下のJAR）

META-INF/beans.xml※

注※　ejbserver.javaee.cdi.webInfLibJarsEnabledがtrueの場合だけサポートします。

CDIの対象にできるコンポーネントのバージョン，およびCDIを使用できるオブジェクトについて次の表に示します。

表9‒3　CDIの対象にできるコンポーネントのバージョン，およびCDIを使用できるオブジェクト

コンポーネントの種類

サポートしているコンポーネントのバージョン

使用できるオブジェクト

EJB

EJB3.1以降

（ejb-jar.xmlのバージョンが3.1以降）

Session Bean

Servlet

Servlet3.0以降

（web.xmlのバージョンが3.0以降）

  • Servlet

  • Listener

  • Filter

JSP

JSP2.1以降

（web.xmlのバージョンが3.0以降）

ELの構文に対応するオブジェクト

JSF

JSF2.1以降

（web.xmlのバージョンが3.0以降，およびアプリケーションサーバがサポートするJSFフレームワーク）

ELの構文に対応するオブジェクト

JAX-RS

JAX-RS 2.0以降

（アプリケーションサーバが提供するJAX-RSエンジンに限る）

  • ルートリソースクラス

  • プロバイダ

  • Applicationのサブクラス

Java Batch

Java Batch 1.0以降

Batch Artifact

WebSocket

WebSocket 1.0以降

ServerEndpoint

注　JAX-WS，JPAなど，上記以外のコンポーネントを使用する場合は，CDIの対象にできません。

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