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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


9.1 CDIの概要

●CDIとは

CDIは,Dependency Injection(DI)の仕様の一つです。アプリケーションサーバでは,CDI 2.0に対応しています。

CDIを利用すると,アプリケーションのオブジェクトのDIや,DI対象のオブジェクトの生成から破棄までのライフサイクルを管理できます。アプリケーションサーバでは,次に示すCDIの機能を提供します。

  • クラスの型によるBeanの解決

  • 名前(文字列)によるBeanの解決

  • アノテーションによって指定されたコンテキストに基づくインスタンスの生成,および破棄

  • EL(式言語)やアノテーションで指定されたほかのBeanインスタンスの自動的なインジェクション(注入)

  • ライフサイクルコールバックインターセプタやインターセプタ

    ポイント

    CDIは,アプリケーションのリソース間でのインジェクション(注入)を実現することで,アプリケーション開発時の開発容易性を高める機能です。実現するためには,アプリケーションの任意のリソースを注入できるようにJ2EEサーバのセキュリティの設定を変更する必要があります。

●Bean Validationとの連携

アプリケーションサーバでは,CDIアプリケーションでの入力値の検証処理を簡略化するために,Bean Validationの機能を利用できます。

Bean Validationの利用に関しては,「10. アプリケーションサーバでのBean Validationの利用」を参照してください。