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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


7.2.3 CJMSプロバイダの機能の概要

CJMSプロバイダでは,JMS仕様に準拠したメッセージ送受信を実現するための機能や,送受信を効率的に実現するための管理機能や監視機能などを提供しています。

CJMSプロバイダの機能の概要を次の表に示します。機能の詳細については,参照先の説明を参照してください。

表7‒2 CJMSプロバイダの機能

機能

概要

参照先

JMS仕様に準拠したメッセージの送受信

PTPメッセージングモデルまたはPub/SubメッセージングモデルでJMSメッセージを送受信します。Pub/Subメッセージングモデルでは,永続化サブスクライバーも使用できます。

受信側では,メッセージセレクターを使用して受信するメッセージを選択できます。

メッセージングモデルの種類

7.4

メッセージの構成

7.5

メッセージセレクターによる受信メッセージの選択

7.6

メッセージ配信の高信頼性確保の仕組み

JTAトランザクションの利用や,メッセージの種類ごとの流量制御の実施によって,メッセージ配信の高信頼性を確保します。

7.7

CJMSPブローカーの機能

メッセージの送信先を管理します。また,永続化したメッセージも管理します。

そのほか,CJMSPブローカーは,コネクションやルーティングの管理や,性能監視などをするための機能も備えています。

7.8

CJMSPリソースアダプタの機能

J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーションとCJMSPブローカーを接続します。

7.9

Message-driven Beanの呼び出し

Message-driven Beanをメッセージのコンシューマーとして,業務を実行します。

7.10

このほか,CJMSプロバイダでは,実運用時に必要な運用管理のための機能や障害に対応するための機能も備えています。これらの機能によって,信頼性の高いメッセージングシステムを構築・運用できます。