5.11.1 javax.persistence.EntityManagerインタフェース
javax.persistence.EntityManagerインタフェースの注事事項を説明します。
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トランザクションスコープの永続化コンテキストを使用している場合，persist，merge，remove，refreshメソッドは，トランザクションコンテキスト内で呼び出す必要があります。トランザクションコンテキストが存在しない場合，javax.persistence.TransactionRequiredExceptionがスローされます。
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find，getReferenceメソッドは，トランザクションコンテキスト外で呼び出すこともできます。トランザクションスコープの永続化コンテキストを使用している場合，結果のエンティティはdetached状態になります。拡張永続化コンテキストを使用している場合，結果のエンティティはmanaged状態になります。
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EntityManagerから取得したQueryとEntityTransactionオブジェクトは，EntityManagerがオープンされている間，使用できます。
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createQueryメソッドの引数が有効なJPQL（Java Persistence Query Language）でない場合，IllegalArgumentExceptionがスローされるか，クエリの実行が失敗します。ネイティブクエリが正しくない場合や，結果セットの定義がクエリの結果と互換性がない場合には，クエリが実行される時にPersistenceExceptionがスローされ，クエリの実行が失敗します。PersistenceExceptionは，可能な場合はデータベースの例外をラップしたものになっています。
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EntityManagerインタフェースのメソッドでランタイム例外がスローされる場合，トランザクションはロールバックします。
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close，isOpen，joinTransaction，getTransactionはアプリケーション管理のEntityManagerを管理するためのメソッドです。
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EJB仕様では，Stateless Session Beanで，EntityManagerのメソッドを呼び出せるのは次のメソッドです。
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ビジネスインタフェースまたはコンポーネントインタフェースのビジネスメソッド
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ビジネスメソッド
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インターセプタメソッド
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タイムアウトコールバックメソッド
コンストラクタや，DIのセッターメソッド（setSessionContextメソッドを含む），ライフサイクルコールバックメソッド（PostConstructやPreDestroy）では，EntityManagerのメソッドを呼び出せません。許可されていない場所でEntityManagerのメソッドを呼び出した場合，KDJE56538-Eメッセージが出力され，java.lang.IllegalStateExceptionがスローされます。
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EJB仕様では，Stateful Session BeanでEntityManagerのメソッドを呼び出せるのは，次のメソッドです。
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ライフサイクルコールバックメソッド（PostConstructやPreDestroy）
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ビジネスインタフェースまたはコンポーネントインタフェースのビジネスメソッド
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ビジネスメソッド
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インターセプタメソッド
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SessionSynchronizationのafterBeginおよびbeforeCompletionメソッド
コンストラクタや，DIのセッターメソッド，SessionSynchronizationのafterCompletionメソッドでは，EntityManagerのメソッドを呼び出せません。許可されていない場所でEntityManagerのメソッドを呼び出した場合，KDJE56538-Eメッセージが出力され，java.lang.IllegalStateExceptionがスローされます。
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なお，アプリケーションサーバでJPAを使用する場合は次の点にも注意してください。
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アプリケーションがインジェクト，JNDIでのルックアップ，およびEntityManagerFactoryを使用して取得したEntityManagerは，JPAプロバイダが提供するEntityManagerオブジェクトではなく，アプリケーションサーバが提供するEntityManagerのプロキシクラスになっています。このプロキシクラスのgetDelegate()を使用すると，JPAプロバイダが提供するEntityManagerオブジェクトを取得できます。ただし，コンテナ管理のEntityManagerを使用する場合，EntityManagerのライフサイクルはコンテナが管理しているので，getDelegate()を使用して取得したEntityManagerオブジェクトのclose()をアプリケーションから呼ばないでください。
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トランザクションスコープの永続化コンテキストを使用する場合で，トランザクションが存在しないときにEntityManagerのgetDelegate()を呼び出すと，コンテナは返されたEntityManagerをクローズできません。この場合には，アプリケーションでEntityManager.close()を呼び出す必要があります。