5.7.3 DDによる@PersistenceUnit定義のオーバーライド
@PersistenceUnitをアプリケーションに記載している場合に，DDで<persistence-unit-ref>タグを定義していると，アノテーションで定義した内容はDDで定義した内容で上書きされます。この場合，アノテーションとDDとの対応は，@PersistenceUnitのname属性とDDの<persistence-unit-ref>タグ下にある<persistence-unit-ref-name>タグの対応で判断されます。@PersistenceUnitでname属性が明示的に指定されていない場合，name属性にはデフォルト値が存在するので注意が必要です。
次に@PersistenceUnitに指定した属性がDDのタグでオーバーライドされるときの注意について説明します。
(1) <persistence-unit-name>とunitName属性
DDの<persistence-unit-name>は@PersistenceUnitのunitName属性をオーバーライドします。通常，永続化ユニット名を変更すると，アプリケーションは動作しなくなるので，変更には注意が必要です。
(2) <injection-target>タグ
DDでインジェクションターゲットをオーバーライドすることはできません。DDに<injection-target>を記述する場合には，@PersistenceContextが付加されたフィールドやメソッドを正確に指定しなければなりません。