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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


5.2.2 エンティティクラスとは

JPAを使用する場合,アプリケーションではデータの入れ物となるクラスを作成します。これをエンティティクラスといいます。通常,エンティティクラスを作成する際には,エンティティクラスの一つのオブジェクトがデータベースのテーブルの一行に対応するように作成します。エンティティクラスは,普通のJavaクラス(POJO)で作成します。特別なインタフェースをインプリメントする必要はありません。

エンティティクラスのフィールドの値をデータベーステーブルのどのカラムに格納するのかといったマッピングは,エンティティクラスのフィールドなどにアノテーションを使用して指定します。ただし,JPAには開発容易性を向上させるためにCoCの考え方が取り入れられており,マッピングを明示的に指定しなくてもデフォルトでマッピングが行われるルールがあります。例えば,フィールドのマッピングを明示的に指定していない場合,フィールド名から対応するカラムが推定されてマッピングされます。