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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


4.11 OpenTP1のアプリケーションプログラムの作成

ここでは,C言語でプログラムを作成する場合を例にして,TP1インバウンドアダプタを呼び出すアプリケーションプログラムの作成について説明します。

OpenTP1のアプリケーションプログラムからのTP1インバウンドアダプタの呼び出しは,dc_rpc_call関数を使用します。dc_rpc_call関数の各引数に指定する値を次の表に示します。

表4‒13 dc_rpc_call関数の引数に指定する値

引数

指定する値

group

TP1インバウンドアダプタのConnector属性ファイルの<service_group>タグで定義したサービスグループ名を指定します。

service

Message-driven Bean(サービス)のActivationSpecの<service>タグで定義したサービス名を指定します。

in

サービスの入力パラメタを指定します。詳細は,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

in_len

サービスの入力パラメタ長を指定します。詳細は,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

out

応答を格納する領域を指定します。詳細は,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

out_len

応答の長さを指定します。詳細は,マニュアル「OpenTP1 プログラム作成の手引」を参照してください。

flags

RPCの形態を指定します。指定可能な値については「4.13.3 トランザクションの設定」を参照してください。

コーディング例は,トランザクション連携機能を使用しない場合と,トランザクション連携機能を使用する場合の2種類があります。

TP1インバウンドアダプタを呼び出すアプリケーションのSUPのコーディング例を次に示します。なお,この例はSUP固有のもので,SPP,MHPには該当しません。