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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


3.13.2 そのほかのリソースとの接続で使用できる機能

Connector 1.5で規定された機能のうち,アプリケーションサーバで使用できる機能について説明します。使用できる機能は,Outboundの場合とInboundの場合で異なります。なお,Connector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタで使用できるアプリケーションサーバの機能については,「3.3.4 リソースアダプタの機能」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) Outboundで使用できる機能

Outboundでは,次の機能が使用できます。

(2) Inboundで使用できる機能

Inboundでは,Non-Transacted Delivery(EISがトランザクションに参加しないメッセージ配信)およびTransacted Delivery(EISがアプリケーションサーバのグローバルトランザクションに参加するメッセージ配信)を使用できます。

参考

トランザクションインフロー(Message-driven Beanの呼び出しがEISのトランザクションに参加するメッセージ配信)は,TP1インバウンド連携機能でだけ対応しています。

(3) リソースアダプタの利用方法とトランザクションレベルの対応

リソースアダプタをOutboundで使用する場合に指定できるトランザクションレベルを次の表に示します。

表3‒49 Outboundで使用する場合に指定できるトランザクションレベル

利用する通信モデル

トランザクションの管理方法

トランザクション属性

トランザクションサポートレベル

NoTransaction

LocalTransaction

XATransaction

Outbound

CMT

Required

RequiresNew

Supports

NotSupported

Mandatory

Never

BMT

(凡例)

○:使用できる −:該当しない

注※ リソースアダプタをJ2EEアプリケーションに含める場合は,XATransactionは使用できません。

ポイント

リソースアダプタをInboundで使用する場合に指定できるトランザクション属性を次の表に示します。

表3‒50 Inboundで使用する場合に指定できるトランザクション属性

利用する通信モデル

トランザクションの管理方法

トランザクション属性

Inbound

CMT

Required

NotSupported

BMT

(凡例)

−:該当しない

注※ CJMSPリソースアダプタまたはFTPインバウンドアダプタの場合は指定できません。