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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


3.2 リソース接続とトランザクション管理の概要

J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーションに含まれるEJB,サーブレット,JSPなどのJ2EEコンポーネントからは,データベースやOpenTP1などのリソースに接続できます。データベースやOpenTP1などのリソースに接続する場合は,リソースアダプタを使用します。アプリケーションサーバでは,Connector 1.0仕様またはConnector 1.5仕様に準拠したリソースアダプタを使用できます。SMTPサーバやJavaBeansリソースなどのリソースに,リソースアダプタを使用しないで接続する機能も提供しています。

また,アプリケーションサーバでは,リソースに効率的かつ信頼性の高い方法でアクセスするために,コネクションプーリングやトランザクション管理の機能を提供しています。コネクションプーリングを使用すると,リソースに対するコネクションをプーリングして,効率的にコネクションを使用できます。また,障害が発生したコネクションを適切にコネクションプールから取り除きます。また,トランザクション管理の機能を使用すると,トランザクションマネージャが,EJBのメソッドごとに指定するトランザクション属性やJTAインタフェース(UserTransaction)による指示に基づいて,リソースアクセスのトランザクションを適切に制御します。複数のリソースに対してトランザクション管理をする場合には,グローバルトランザクションを使用します。グローバルトランザクションを使用すると,2フェーズコミットプロトコルによってトランザクションが管理されるため,リソース間で更新の整合性が確保されます。

コネクションプーリング,およびトランザクション管理の機能を使用したリソースへの接続の例を次の図に示します。

図3‒1 コネクションプーリングおよびトランザクション管理の機能を使用したリソースへの接続の例

[図データ]