Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


2.5.1 EJBホームオブジェクトリファレンスが自動的にバインドされる名称

J2EEアプリケーションを開始(デプロイ)したとき,Enterprise BeanのEJBホームオブジェクトリファレンスは,次に示す名称で,JNDIの名前にバインドされます。

HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名>/EJB/<J2EEアプリケーション名>/<Enterprise Bean名>
<サーバ名>

J2EEサーバのサーバ名称

<J2EEアプリケーション名>

J2EEアプリケーションのルックアップ名称

<Enterprise Bean名>

Enterprise Beanのルックアップ名称

J2EEアプリケーション間のEnterprise Beanの呼び出しや,EJBクライアントアプリケーションからのEnterprise Beanの呼び出しのとき,クライアントはバインドされたJNDIの名前でEJBホームオブジェクトリファレンスをルックアップします。

次に示す図では,下記の条件でJ2EEアプリケーションを開始したとき,"CartHome"インタフェースを実装したEJBホームオブジェクトが生成され,そのリファレンスがJNDIの名前"HITACHI_EJB/SERVERS/MyServer/EJB/CartApp/CartEB"にバインドされることを示しています。

条件
  • Enterprise Bean:"CartBean"

  • リモートインタフェース名:"Cart"

  • ホームインタフェース:"CartHome"

  • サーバ名:"MyServer"

  • J2EEアプリケーションのルックアップ名:"CartApp"

  • Enterprise Beanのルックアップ名:"CartEB"

    図2‒5 EJBホームオブジェクトリファレンスのJNDI名前空間へのバインド

    [図データ]

次に,HITACHI_EJBから始まる名称を利用してEJBホームオブジェクトのリファレンスをルックアップする場合のルックアップとオブジェクトの取得の流れを示します。

図2‒6 HITACHI_EJBから始まる名称を利用したルックアップとオブジェクトの取得の流れ

[図データ]