Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


2.4.5 CTMを使用する場合のPortable Global JNDI名でのルックアップ

CTMを使用したシステム構成の場合,EJBクライアントアプリケーションからCTMデーモンに接続されているCORBAネーミングサービスに対してルックアップすることで,EJBリモートホームオブジェクトを取得できます。EJBをルックアップする際には,HITACHI_EJBから始まる名称,Portable Global JNDI名およびユーザ指定名前空間機能を使用して付与した別名が使用できます。

CTMを使用する場合のEJBのルックアップでは,EJBに別名が指定されているときは別名が使用されます。別名が指定されていないときは,デフォルトのルックアップ名が使用されます。デフォルトのルックアップ名は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内のejbserver.ctm.useGlobalJNDIパラメタで切り替えられます。

CTMを使用する場合のEJBのルックアップに使用される名称を次の表に示します。

表2‒15 CTMを使用する場合のEJBのルックアップに使用される名称

前提条件

ルックアップ名称

EJBの別名指定

ejbserver.jndi.global.enabledパラメタの値※1

ejbserver.ctm.useGlobalJNDIパラメタの値※2

Portable Global JNDI名の登録可否※3

あり

EJBの別名

なし

true(デフォルト)

true

登録できる

Portable Global JNDI名

登録できない

HITACHI_EJBから始まる名称

false(デフォルト)

false

(凡例)

−:該当なし

注※1

簡易構築定義ファイルのejbserver.jndi.global.enabledパラメタの指定値を示します。trueの場合,アプリケーションの開始時にPortable Global JNDI名を登録します。falseの場合,登録しません。

注※2

簡易構築定義ファイルのejbserver.ctm.useGlobalJNDIパラメタの指定値を示します。trueの場合,CTMを使用するシステム構成でのEJBのルックアップにPortable Global JNDI名を使用します。falseの場合,HITACHI_EJBから始まる名称を使用します。

注※3

EJBをPortable Global JNDI名で登録できるかどうかを示します。標準アプリケーション名や標準モジュール名が重複している場合や,登録できない文字列の場合は,Portable Global JNDI名を登録できません。