Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)


2.3.5 実行環境での設定

ネーミング管理機能を使用する場合,J2EEサーバの設定,サーバ管理コマンドのカスタマイズ,J2EEアプリケーションの設定が必要です。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバの設定

J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。ネーミング管理機能の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。簡易構築定義ファイルでのネーミング管理機能の定義について次の表に示します。

表2‒6 簡易構築定義ファイルでのネーミング管理の機能の定義

項目

指定するパラメタ

設定内容

基本設定

ejbserver.naming.host

CORBAネーミングサービスのホスト名を指定します。

ejbserver.naming.port

CORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。

ejbserver.naming.startupMode

CORBAネーミングサービスの起動モードを指定します。

ネーミングサービスの通信タイムアウト

ejbserver.jndi.request.timeout

ネーミングサービスとの通信タイムアウト時間を指定します。

注※ デフォルトの設定では,J2EEサーバはホスト名「localhost」,ポート番号「900」のCORBAネーミングサービスをインプロセスで自動起動して使用します。設定を変更したい場合に変更してください。

簡易構築定義ファイルおよびパラメタについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(2) サーバ管理コマンドのカスタマイズ

サーバ管理コマンドの動作設定をカスタマイズできます。ここでは,サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスの設定について説明します。

ネーミング管理の機能を使用するためのサーバ管理コマンドのカスタマイズは,usrconf.properties(サーバ管理コマンド用システムプロパティファイル)で設定します。設定内容を次に示します。なお,キーの詳細,およびここで説明していないキーについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「5. サーバ管理コマンドで使用するファイル」を参照してください。

表2‒7 ネーミング管理機能を使用するためのサーバ管理コマンドのカスタマイズ

項目

指定するキー

設定内容

CORBAネーミングサービスが動作するホスト名

ejbserver.naming.host

サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスが動作するホストを指定します。

CORBAネーミングサービスのポート番号

ejbserver.naming.port

サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスのポート番号を指定します。

CORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコル

ejbserver.naming.protocol

サーバ管理コマンドが使用するCORBAネーミングサービスへのアクセスプロトコルを指定します。

(3) J2EEアプリケーションの設定

実行環境でのJ2EEアプリケーションの設定は,サーバ管理コマンドおよび属性ファイルで実施します。ネーミング管理の機能の定義には,Session Bean属性ファイルまたはEntity Bean属性ファイルを使用します。

これらの属性ファイルで指定するタグは,cosminexus.xmlと対応しています。cosminexus.xmlでの定義については,「2.3.4 cosminexus.xmlでの定義」を参照してください。