Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


4.2.6 ほかのJ2EEアプリケーション内にあるEnterprise Beanをビジネスインタフェースによって呼び出す方法

同一J2EEサーバ内にある場合と,ほかのJ2EEサーバ内にある場合に分けて,ほかのJ2EEアプリケーション内にあるEnterprise Beanをビジネスインタフェースで呼び出す方法を示します。

〈この項の構成〉

(1) 同一J2EEサーバ内のほかのアプリケーションで動作するEnterprise Beanの場合

次の手順で呼び出します。

  1. 呼び出し元のEJB-JARファイルまたはWARファイルに,呼び出し先Enterprise Beanのビジネスインタフェースおよびインタフェースで使用するユーザ作成クラスを含めます。

  2. J2EEサーバ用ユーザ定義ファイルのejbserver.rmi.localinvocation.scopeキーが「none」の場合は,呼び出し先のEnterprise Beanに対して,cjgetstubsjarコマンドでスタブを取得し,呼び出し元のEARファイルに含めます。

    Enterprise BeanはEJB参照を使用しないでルックアップします。ルックアップ名を指定する形式を示します。

    「HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名> /EJBBI/<J2EE APP名>/<Enterprise Bean名>」

    <サーバ名>:J2EEサーバのサーバ名称

    <J2EE APP名>:J2EEアプリケーションのルックアップ名称

    <Enterprise Bean名>:Enterprise Beanのルックアップ名称

    注※

    アプリケーション間のビジネスインタフェース呼び出しで,ダイナミッククラスローディング機能を使用すればスタブを含める必要はありませんが,ダイナミッククラスローディング機能は性能上推奨しません。

(2) ほかのJ2EEサーバ上で動作するEnterprise Beanの場合

次の手順で呼び出します。

  1. 呼び出し元のEJB-JARファイルまたはWARファイルに,呼び出し先Enterprise Beanのビジネスインタフェースおよびインタフェースで使用するユーザ作成クラスを含めます。

  2. 呼び出し先のEnterprise Beanに対してcjgetstubsjarコマンドでスタブを取得し,呼び出し元のEARファイルに含めます。

    Enterprise BeanはEJB参照を使用しないで,ネーミングサービスの切り替え機能を使用してルックアップします。ルックアップ名を指定する形式を示します。

    「corbaname::<名前空間のホスト名>:<名前空間のポート番号>#HITACHI_EJB/SERVERS/<サーバ名> /EJBBI/<J2EE APP名>/<Enterprise Bean名>」

    <名前空間のホスト名>:Enterprise Beanが使用する名前空間が動作するホスト名称

    <名前空間のポート番号>:Enterprise Beanが使用する名前空間が動作するポート番号

    <サーバ名>:J2EEサーバのサーバ名称

    <J2EE APP名>:J2EEアプリケーションのルックアップ名称

    <Enterprise Bean名>:Enterprise Beanのルックアップ名称

    注※

    アプリケーション間のビジネスインタフェース呼び出しで,ダイナミッククラスローディング機能を使用すればスタブを含める必要はありませんが,ダイナミッククラスローディング機能は性能上推奨しません。