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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


4.2.3 ローカルインタフェースとリモートインタフェースの使い分け

EJB 2.0仕様で追加されたローカルインタフェースを利用すると,RMI-IIOP通信処理のオーバーヘッドを削減できますが,ローカルインタフェースだけを持つEnterprise Beanはリモート呼び出しができません。また,ローカルインタフェースを使用する場合,メソッドの引数,戻り値がpass by referenceで動作できる必要があります。次に示すローカルインタフェースの使用条件を参考に,ローカルインタフェースとリモートインタフェースを使い分けてください。

ローカルインタフェースの使用が推奨される場合

Enterprise Beanとクライアント(Enterprise BeanまたはJSP/サーブレット)が同じJ2EEアプリケーションに含まれている場合,ローカルインタフェースの使用が推奨されます。

ローカルインタフェースの使用が必須の場合

CMP2.xのCMRは,ローカルインタフェースの使用が前提のため,ローカルインタフェースを使用してください。

ローカルインタフェースが使用できない場合

次の場合は,ローカルインタフェースが使用できません。

  • Enterprise Beanとクライアント(Enterprise BeanまたはJSP/サーブレット)が別のJ2EEアプリケーションに含まれている場合。

  • Enterprise Beanとクライアント(Enterprise BeanまたはJSP/サーブレット)がほかのJ2EEサーバ(別のJavaVM)で実行される場合。

  • EJB 1.1ですでに実装されている場合。