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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


3.8.3 システムログの出力先や出力レベルの変更

〈この項の構成〉

(1) システムログの設定方法

EJBクライアントアプリケーションの開始に使用するコマンドによって,EJBクライアントアプリケーションのシステムログの設定方法が異なります。

(2) システムログの出力先や出力レベルの設定

Javaアプリケーション用オプション定義ファイル(usrconf.cfg),またはJavaアプリケーション用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)をカスタマイズすることで,EJBクライアントアプリケーションのシステムログの属性を変更できます。変更できる項目と,変更を設定するプロパティのキーを次の表に示します。また,この表では,EJBクライアントアプリケーションの実行コマンドに指定するプロパティの指定の要否についても説明します。

表3‒15 EJBクライアントアプリケーションのシステムログの出力先や出力レベルを変更するキー

変更できる項目

Javaアプリケーション用オプション定義ファイルのキー

Javaアプリケーション用ユーザプロパティファイルのキー

種別

ログの出力先※1

ejb.client.log.directory

ejbserver.client.log.directory

可変

EJBクライアントアプリケーション単位で作成されるログ出力先ディレクトリ名※1

ejb.client.ejb.log

ejbserver.client.ejb.log

選択可変

EJBクライアントアプリケーションのプロセス単位で作成されるログ出力先サブディレクトリ名※1

ejb.client.log.appid

ejbserver.client.log.appid

選択可変

標準出力へのメッセージ出力停止※2

ejb.client.log.stdout.enabled

選択可変

ログファイル面数

ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名※3>.filenum

選択可変

ログファイルサイズ

ejbserver.logger.channels.define.<チャネル名※3>.filesize

選択可変

ログの出力レベル※4

ejbserver.logger.enabled.*

選択可変

TPBrokerのトレースファイルの出力先

vbroker.orb.htc.tracePath

選択可変

TPBrokerのトレースファイルの個数

vbroker.orb.htc.comt.fileCount

選択可変

TPBrokerのトレースファイル1個当たりのエントリ数

vbroker.orb.htc.comt.entryCount

選択可変

(凡例)

可変:システムの実行環境に従って値を指定する必要がある。

選択可変:システムの実行環境に従って値を指定するか,または指定を省略する。

−:設定できない。

注※1

usrconf.cfgでは,稼働ログ,ログ稼働ログ,障害発生時の例外情報,および保守情報の設定を変更できます。

また,usrconf.cfgとusrconf.propertiesで同じ項目が設定された場合,usrconf.propertiesで設定した内容が優先されます。

注※2

稼働ログ,cjclstartapコマンドログ,および起動プロセス標準出力情報のメッセージを標準出力に出力しないように設定できます。

注※3

チャネル名として,ログの種類を示す次の名称が設定されます。

ClientMessageLogFile(稼働ログ)(ファイル名:cjclmessage[n].log)

ClientExceptionLogFile(障害発生時の例外情報)(ファイル名:cjclexception[n].log)

ClientMaintenanceLogFile(保守情報)(ファイル名:cjclmaintenance[n].log)

注※4

シェルスクリプトを使用してシステムプロパティを設定する場合,ログの出力レベル(ejbserver.logger.enabled.*キー)は指定できません。

システムプロパティを指定できるかどうかは,EJBクライアントアプリケーションの使用形態によって異なる場合があります。EJBクライアントアプリケーションの使用形態とシステムプロパティの関係を次の表に示します。なお,表3-16と表3-17の番号は対応しています。

表3‒16 EJBクライアントアプリケーションの使用形態

EJBクライアントアプリケーションの種類

EJBクライアントアプリケーションの同時起動の多重度

1多重

2〜8多重

9〜16多重

1種類

1.

2.

3.

2種類以上

4.

5.

6.

表3‒17 EJBクライアントアプリケーションの使用形態とシステムプロパティ

システムプロパティの指定

EJBクライアントアプリケーションの使用形態

1.

2.

3.

4.

5.

6.

ejbserver.client.ejb.log

可能

可能

必須

必須

必須

必須

ejbserver.client.log.appid

可能

不可

不可

可能

不可

不可

ejbserver.client.log.directorynum

可能

可能

必須

可能

可能

必須

上記表の番号について説明します。

  1. ejbserver.client.ejb.logキーは,デフォルトディレクトリでもかまいません。

    ejbserver.client.log.appidキーを指定した場合は,ejbserver.client.log.directorynumキーの指定は無効となります。

  2. ejbserver.client.ejb.logキーは,デフォルトディレクトリでもかまいません。

    複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーは指定しないでください。ejbserver.client.log.directorynumキーを指定する場合は,必ずejbserver.client.ejb.logキーを指定してください。

  3. ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーを指定しないでください。ejbserver.client.log.directorynumキーの値を多重度に合わせて指定してください。

  4. ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。

    ejbserver.client.log.appidキーを指定した場合は,ejbserver.client.log.directorynumキーの指定は無効となります。

  5. ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーを指定しないでください。

    ejbserver.client.log.directorynumキーを指定する場合は,必ずejbserver.client.ejb.logキーを指定してください。

  6. ejbserver.client.ejb.logキーをEJBクライアントアプリケーションごとに必ず指定してください。複数同時に起動するため,ejbserver.client.log.appidキーを指定しないでください。ejbserver.client.log.directorynumキーの値を多重度に合わせて指定してください。