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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


3.6.1 セキュリティを実装する場合の前提条件

EJBクライアントアプリケーションでのセキュリティは,Application Serverが提供するAPIを使用して実装します。ここでは,セキュリティを実装する場合の前提条件および実装方法を示します。APIの機能と文法については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス API編」の「4. EJBクライアントアプリケーションで使用するAPI」を参照してください。

セキュリティを実装する前に,次の前提条件を満たしているか確認してください。

〈この項の構成〉

(1) セキュリティの実装方法

EJBクライアントアプリケーションでセキュリティを実装する場合,次の手順で処理を実装します。

  1. セキュリティAPIのパッケージをインポートします。

    セキュリティAPIを利用するために,次に示すパッケージをインポートします。

    import com.hitachi.software.ejb.security.base.authentication.*
  2. LoginInfoManagerのオブジェクトを取得します。

    Enterprise Beanのメソッドを呼び出すプログラム上でLoginInfoManagerオブジェクトを取得します。取得にはLoginInfoManagerオブジェクトに用意されているスタティックメソッドのgetLoginInfoManagerメソッドを使用します。

    LoginInfoManager  lm = LoginInfoManager.getLoginInfoManager();
  3. ユーザ名とパスワードでログインします。

    LoginInfoManagerオブジェクト取得後,loginメソッドを呼び出します。

    lm.login(username, password);
  4. Enterprise Beanのメソッドを呼び出します。

    loginメソッド成功後,Enterprise Beanのメソッドを呼び出します。

  5. ログアウトします。

    Enterprise Beanのメソッド呼び出しが終了したあと,logoutメソッドでJ2EEサーバからログアウトします。

    lm.logout();
注意事項

EJBクライアントアプリケーションでセキュリティを実装する場合,HiEJBClientStatic.jarをクラスパスに追加してコンパイルする必要があります。