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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(EJBコンテナ)


3.2 EJBクライアントで使用できる機能

EJBクライアントで使用できる機能について,次の表に示します。それぞれの機能の詳細については,参照先の説明を参照してください。なお,「参照先マニュアル」に示したマニュアル名の「アプリケーションサーバ」は省略しています。

表3‒2 EJBクライアントで使用できる機能

分類

機能概要

参照先マニュアル

参照個所

JNDI

基本機能

EJBホームオブジェクトリファレンスおよびビジネスインタフェースのリファレンスの検索,取得ができます。

機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

2章

拡張機能

複数のネーミングサービスとJ2EEサーバで構成されるシステムで,EJBクライアントからのルックアップをラウンドロビンで実行できます。これによって,負荷分散を実現できます。

ネーミングサービスからルックアップしたオブジェクトをメモリ上に保持(キャッシュ)できます。キャッシュの利用によって,ネーミングサービスへのアクセスの性能上のコストを削減できます。

EJB

EJBコンテナで実行されているEnterprise Beanを呼び出せます。

このマニュアル

2.23.43.7

EJB呼び出し実行時に通信障害が発生した場合に,送信動作を選択できます。

このマニュアル

2.13.3

トランザクション

EJBクライアントでトランザクションを開始・決着できます。

機能解説 基本・開発編(コンテナ共通機能)

3章

Security

J2EEサーバで定義されたユーザとパスワードを使用してユーザ認証ができます。EJBクライアントからログインして,セキュリティロールが設定されたEJBのビジネスメソッドを呼び出せます。

このマニュアル

3.6

機能解説 セキュリティ管理機能編

6章

そのほか

EJBクライアントとネーミングサービス間,およびEJBクライアントとJ2EEサーバ間の通信で,通信タイムアウトを設定できます。

このマニュアル

2.11

EJBクライアントの性能解析トレースを出力できます。

機能解説 保守/移行編

4.6

注※ アプリケーションの実装方法について説明しています。

EJBクライアントアプリケーションで使用できる拡張機能について,次の表に示します。なお,それぞれの機能の詳細については,参照先の説明を参照してください。なお,EJBクライアントアプリケーションでは,データソース(JDBC)およびコネクタ(Connector)は使用できません。

表3‒3 EJBクライアントアプリケーションで使用できる拡張機能

分類

機能概要

機能についての参照先

トランザクション

EJBクライアントアプリケーションでUserTransactionを取得し,トランザクションを開始・決着できます。UserTransactionの取得方法には次の2種類の方法があります。

  1. UserTransactionFactoryクラスを使用する方法

  2. ルックアップを使用する方法

なお,Application Serverでは,1.の方法を推奨しています。

3.5

そのほか

EJBクライアントのログを出力できます。

3.8

EJBクライアントアプリケーションをコマンド(cjclstartapコマンド)で開始できます。

3.3.1

注※ このマニュアルでは,EJBクライアントアプリケーションのシステムログについて説明しています。EJBクライアントアプリケーションが出力するユーザログについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「8. アプリケーションのユーザログ出力」を参照してください。

次の節以降では,EJBクライアントアプリケーションの機能について説明しています。