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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


8.2.10 JSP 1.2仕様のJSP実装時の注意事項

JSP 1.2仕様でJSPを実装する場合の注意事項について説明します。JSP 2.0以降のJSPを実装する場合は,該当しません。

〈この項の構成〉

(1) JSPドキュメント利用時の注意事項

JSPドキュメントを利用するときの注意事項を次に示します。

(2) pageディレクティブのpageEncoding属性利用時の注意事項

JSPページのpageディレクティブまたはJSPドキュメントの<jsp:directive.page>タグのpageEncoding属性は正しい値を一度だけ記述してください。

ただし,JSPページのpageディレクティブまたはJSPドキュメントの<jsp:directive.page>タグのpageEncoding属性を複数記述した場合でも,エラーにはなりません。

(3) 標準アクション利用時の注意事項

JSP 1.2仕様で規定されたタグ以外の「jsp:」で始まるタグは記述できません。

(4) カスタムタグ利用時の注意事項

タグ内に同一の属性を複数定義しないでください。JSPページでは,タグ内に同一の属性を複数定義した場合の動作は保証されません。

(5) タグライブラリ利用時の注意事項

プロパティにwebserver.xml.validate=falseを設定した場合,タグライブラリ・ディスクリプタ(TLDファイル)の検証は実施されません。仕様(XMLのスキーマ定義)に従っていないTLDファイルを使用した場合,エラーとならないで動作することがありますが,動作は保証されません。

TLDファイルは仕様(XMLのスキーマ定義)に従って正しく記述してください。

(6) pluginアクション利用時の注意事項

JSPページでのpluginアクションまたはJSPドキュメントでの<jsp:plugin>タグのtype属性に,JSP 1.2仕様で規定された値以外は指定しないでください。JSP 1.2仕様で規定された値以外を指定すると,出力されるtype属性の値が空文字列となります。

(7) paramsアクション利用時の注意事項

必須タグとして<jsp:param>タグ要素を記述するように規定されているため,paramsアクションを記述した場合,または<jsp:params>タグを記述した場合は,必ず<jsp:param>タグ要素を記述してください。

ただし,JSPドキュメントのJSPページでparamsアクションを記述した場合,またはJSPドキュメントの<jsp:params>タグを記述した場合に,<jsp:param>タグ要素を記述していないときでも,エラーにはなりません。