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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


7.9.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)

リクエストデータのサイズ制限の設定をする場合,J2EEサーバの設定が必要です。

ここでは,リクエストデータのサイズ制限の設定方法と設定例について説明します。

〈この項の構成〉

(1) 設定方法

J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。リクエストデータのサイズ制限の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでのリクエストデータのサイズ制限の定義について次の表に示します。

表7‒14 簡易構築定義ファイルでのリクエストデータのサイズ制限の定義

指定するパラメタ

設定内容

webserver.connector.nio_http.limit.max_headers

HTTPリクエストに含まれるHTTPヘッダ数の上限値を指定します。

webserver.connector.nio_http.limit.max_request_header

HTTPリクエストのリクエストヘッダのサイズの上限値を指定します。

webserver.connector.nio_http.limit.max_request_body

HTTPリクエストのボディサイズの上限値を指定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

ポイント

SSLアクセラレータや負荷分散機などのゲートウェイ機器や,リバースプロキシを配置していて,ゲートウェイ機器やリバースプロキシにリクエストデータサイズの制御機能がある場合は,その制御機能の設定値以下の値を設定する必要があります。

(2) 設定例

リクエストデータのサイズ制限の設定例を次に示します。

:
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.limit.max_headers</param-name>
  <param-value>100</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.limit.max_request_header</param-name>
  <param-value>8192</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.limit.max_request_body</param-name>
  <param-value>16384</param-value>
</param>
: