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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


7.6.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)

NIO HTTPサーバの通信タイムアウトの設定をする場合,J2EEサーバの設定が必要です。

ここでは,NIO HTTPサーバの通信タイムアウトの設定および設定例について説明します。

通信タイムアウトは,リクエストの受信時,またはレスポンスの送信時に設定します。リクエスト受信時およびレスポンス送信時の通信タイムアウトの設定についてそれぞれ説明します。

〈この項の構成〉

(1) リクエスト受信時の通信タイムアウトの設定

リクエスト受信時の通信タイムアウトは,クライアント−NIO HTTPサーバ間に設定します。

NIO HTTPサーバでのリクエスト受信時の通信タイムアウトは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に次のパラメタを指定します。

webserver.connector.nio_http.receive_timeout

クライアントからのリクエスト受信処理の待ち時間を指定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。

(2) レスポンス送信時の通信タイムアウトの設定

レスポンス送信時の通信タイムアウトは,NIO HTTPサーバ−クライアント間に設定します。

NIO HTTPサーバでのレスポンス送信時の通信タイムアウトは,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に次のパラメタを指定します。

webserver.connector.nio_http.send_timeout

クライアントへのレスポンス送信処理の待ち時間を指定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。

(3) 設定例

NIO HTTPサーバの通信タイムアウトの設定例を次に示します。

:
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.receive_timeout</param-name>
  <param-value>300</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.send_timeout</param-name>
  <param-value>600</param-value>
</param>
:

この設定例では,リクエスト受信のタイムアウトに「300」秒,リクエスト送信のタイムアウトに「600」秒を設定しています。