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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


7.5.2 実行環境での設定(J2EEサーバの設定)

Persistent Connectionによる通信制御を使用する場合,J2EEサーバの設定が必要です。

ここでは,Persistent Connectionによる通信制御の設定および設定例について説明します。

〈この項の構成〉

(1) J2EEサーバの設定

J2EEサーバの設定は,簡易構築定義ファイルで実施します。Persistent Connectionによる通信制御の定義は,簡易構築定義ファイルの論理J2EEサーバ(j2ee-server)の<configuration>タグ内に指定します。

簡易構築定義ファイルでのPersistent Connectionによる通信制御の定義について次の表に示します。

表7‒9 簡易構築定義ファイルでのPersistent Connectionによる通信制御の定義

指定するパラメタ

設定内容

webserver.connector.nio_http.keep_alive.max_requests

同じWebクライアントから連続してリクエスト要求があった場合の処理を制御するため,Persistent Connectionのリクエスト処理回数の上限値を指定します。

webserver.connector.nio_http.keep_alive.timeout

Persistent Connectionのリクエスト待ち時間を制御するため,Persistent Connectionのタイムアウトを指定します。

簡易構築定義ファイル,および指定するパラメタの詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」を参照してください。

(2) 設定例

Persistent Connectionによる通信制御の設定例を次に示します。

:
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.keep_alive.max_requests</param-name>
  <param-value>100</param-value>
</param>
<param>
  <param-name>webserver.connector.nio_http.keep_alive.timeout</param-name>
  <param-value>15</param-value>
</param>
:

この設定例では,リクエスト処理回数が「100」を超えた場合には,リクエスト処理終了後にTCPコネクションを切断します。また,タイムアウト時間「15」秒を過ぎてもリクエスト処理要求がない場合は,TCPコネクションを切断します。