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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


3.4.1 アプリケーションサーバ独自のコンテキストパラメタ

アプリケーションサーバ独自のコンテキストパラメタを次の表に示します。

表3‒7 アプリケーションサーバ独自のコンテキストパラメタ

パラメタ名

データ型

指定可能値

不正な値の対処

省略値

説明

com.sun.faces.clientStateTimeout

Long

-9223372036854775808

〜9223372036854775807

タイムアウトは動作しない

タイムアウトは動作しない

ビューの状態に対するタイムアウト値を指定します。

ビューを表示してから次のビューを表示するまでの時間がタイムアウト値を超えるとビューは表示されません。

タイムアウト値を超えると,javax.faces.application.ViewExpiredExceptionがスローされます。

このパラメタはjavax.faces.STATE_SAVING_METHODの値が"client"の場合に有効になります。

このパラメタを設定しない場合,タイムアウトは発生しません。

このパラメタの値に1を加えた値がタイムアウト値として有効になります。

例えば,0が設定された場合は,1分でタイムアウトが発生します。

負の値を設定すると,サブミット後のビューは必ず表示されなくなります。

com.sun.faces.disableUnicodeEscaping※1

String

auto,trueまたはfalse

false

auto

クライアントへ返すレスポンスページの非ASCII文字の出力方法を決定します。

JSFの非ASCII文字の出力方法には,そのまま文字で出力するか,または文字参照で出力するかの2とおりがあります。

この機能はレスポンスページのエンコーディングの設定に影響を受けます。

また,この機能の影響する範囲はJSPとFaceletsで異なります。

JSPではJSFタグ(HTMLタグまたはコアタグ)に指定した文字が対象となります。

Faceletsではページに記載したすべての文字が対象となります。

com.sun.faces.numberOfLogicalViews

int

0〜

2147483647

15

15

論理ビュー※2の数を指定します。

このパラメタはjavax.faces.STATE_SAVING_METHODの値が"server"の場合に有効になります。

このパラメタに設定した値を超えるビューにアクセスすると,参照されていない時間が最も長い論理ビューが,現在アクセスした論理ビューに置換されます。

置換されたビューをサブミットしても結果のページは表示されません。

このパラメタに0を指定すると,サブミット後のビューは必ず表示されなくなります。

負の値を指定した場合は,JSPとFaceletsで挙動が異なります。

JSPの場合は,例外が発生しますが,ビューは表示され,サブミットもできます。ただし,ビューの状態は保存されません。

Faceletsの場合は,例外が発生します。ビューは表示されません。

com.sun.faces.numberOfViewsInSession

int

0〜2147483647

15

15

論理ビュー※2に登録できるビューの状態の数を指定します。

このパラメタはjavax.faces.STATE_SAVING_METHODの値が"server"の場合に有効になります。

同じビューをサブミットした回数がこのパラメタに設定した値を超えると,参照されていない時間が最も長いビューの状態が,現在アクセスしたビューの状態に置換されます。

置換された状態を持っていたビューをサブミットしても結果のページは表示されません。

このパラメタに0を指定すると,サブミット後のビューは必ず表示されなくなります。

負の値を指定した場合は,JSPとFaceletsで挙動が異なります。

JSPの場合は,例外が発生しますが,ビューは表示され,サブミットもできます。ただし,ビューの状態は保存されません。

Faceletsの場合は,例外が発生します。ビューは表示されません。

注※1

com.sum.faces.disableUnicode.Escapingの設定値およびレスポンスページの出力との対応を次の表に示します。

表3‒8 com.sum.faces.disableUnicode.Escapingの設定値とレスポンスページの出力との対応

com.sun.faces.disableUnicodeEscapingの設定値

レスポンスページのエンコーディングがUTF型,ISO-8859-1の場合

レスポンスページのエンコーディングがUTF型,ISO-8859-1以外の場合

true

文字

文字

false

文字参照

文字参照

auto

文字

文字参照

注※2

論理ビューとは,JSFが保存しているレスポンスページのことです。クライアントが今までにアクセスしたビューを識別するために使用します。クライアントがビューにアクセスした際に論理ビューは作成されます。また,論理ビューはビューの状態を保持します。ビューの状態は,同じビューをサブミットするごとに一つずつ増加していきます。

numberOfLogicalViewsおよびnumberOfViewsInSessionの指定値とビューの関係を次の図に示します。

図3‒2 numberOfLogicalViewsおよびnumberOfViewsInSessionの指定値とビューの関係

[図データ]

numberOfLogicalViewsに指定した数の論理ビューごとに,numberOfViewsInSessionに指定した数の状態が保持されます。

クライアントからサーバに値をサブミットすると,新しい状態のビューがサーバに保存されます。なお,状態とは,論理ビューで記述したUIコンポーネントの情報のことです。

JSFでは,ユーザが作成したFaceletsファイルやJSPファイルを基にして生成したHTMLページの画面の情報(ビューの状態)とSessionScopeを定義したManagedBeanクラスのオブジェクトをHTTPセッションに登録します。