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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


2.22.4 セッションマネージャの指定機能(性能解析トレースおよびログ出力対応)

セッションマネージャの指定機能に関する性能解析トレースおよびログを出力します。これによって,障害発生時や性能劣化が起きたときに,アプリケーションサーバと,セッションマネージャの指定機能で使用するライブラリ(memcached session manager)の,どちらに原因があるかを特定できます。

性能解析トレース

性能解析トレースおよびログについての詳細は,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「8.8 Webコンテナのトレース取得ポイント(セッションマネージャの指定機能のトレース)」を参照してください。

タイムアウトによるセッション破棄

セッションマネージャの指定機能は,スティッキーセッションを無効に設定します(stickyにfalseを指定)。その場合,バックグラウンドスレッドでのタイムアウトによるセッション破棄は,アプリケーションサーバ側では発生しません。タイムアウトによるセッション破棄は,memcached側で実施されます。このため,タイムアウトによるセッション破棄のPRFはアプリケーションサーバでは出力されません。アプリケーションサーバ側から,セッション破棄されたかどうかを確認する場合は,memcachedにアクセス(findSessionメソッドを実行)した際のセッション有無で確認してください。

ログの出力

ライブラリが出力するログは,メッセージはアプリケーションサーバの保守用ログとして,例外のスタックトレースはアプリケーションサーバの例外ログとして出力されます。