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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


2.15.4 cosminexus.xmlでの定義

アプリケーションの開発環境で必要なcosminexus.xmlでの定義について説明します。

Webアプリケーション単位でのスレッド数の制御を使用するための定義は,cosminexus.xmlの<war>タグ内に指定します。

cosminexus.xmlでのWebアプリケーション単位でのスレッド数の制御の定義について次の表に示します。

表2‒46 cosminexus.xmlでのWebアプリケーション単位でのスレッド数の制御の定義

項目

指定するタグ

設定内容

Webアプリケーション単位での最大同時実行スレッド数

<thread-control>タグ内の<thread-control-max-threads>タグ

Webアプリケーションで,最大で幾つのスレッドを同時に実行できるかを指定できます。

Webアプリケーション単位の占有スレッド数

<thread-control>タグ内の<thread-control-exclusive-threads>タグ

Webアプリケーションで,最低限確保するスレッド数(占有スレッド数)を指定できます。

なお,占有スレッド数を設定しない場合は,0を指定します。

Webアプリケーション単位の実行待ちキュー

<thread-control>タグ内の<thread-control-queue-size>タグ

実行スレッド数が最大数に達した場合,リクエストはキューに溜められます。このときの,実行待ちキューサイズをWebアプリケーション単位で指定します。

注※ Webアプリケーション単位の同時実行スレッド数の設定は,運用管理コマンド(mngsvrutil)を利用して,動的に変更することもできます。これによって,稼働中のWebアプリケーションのサービスを停止することなく,同時実行スレッド数の設定を変更できます。Webアプリケーションの最大同時実行スレッド数の動的変更については,「2.17 同時実行スレッド数の動的変更」を参照してください。

指定するタグの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(アプリケーション/リソース定義)」の「2.2.6 War属性の詳細」を参照してください。