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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


2.13.1 スレッド数を制御する単位

同時に実行するスレッド数を制御するには,Webコンテナ単位で制御する方法,Webアプリケーション単位で制御する方法,およびURLグループ単位で制御する方法の3種類あります。

それぞれの制御単位の関係について次の図に示します。

図2‒12 同時実行スレッド数制御の単位の関係

[図データ]

図に示すように,同時実行スレッド数制御のいちばん大きな単位は,Webコンテナ単位となります。Webコンテナ内のWebアプリケーションごとにスレッド数を制御する場合はWebアプリケーション単位で設定します。さらに,Webアプリケーション内のURLグループごとにスレッド数を制御する場合はURLグループ単位で設定します。スレッド数制御の最小単位はURLグループ単位となります。

スレッド数の制御には包含関係があるので,Webアプリケーション単位でスレッド数を制御する場合はWebコンテナ単位での設定も必要になります。また,URLグループ単位でスレッド数を制御する場合は,Webコンテナ単位およびWebアプリケーション単位での設定も必要になります。

なお,WebSocketや非同期サーブレットを処理するスレッドは最大同時実行スレッド数制御機能の管理対象外となります。

これらのスレッドの管理については,「7. NIO HTTPサーバ」参照してください。