Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


2.6.4 設定できる文字エンコーディング

デフォルトの文字エンコーディングとして設定できる文字は,JavaVMがサポートしている文字エンコーディングとなります。JavaVMがサポートしている文字エンコーディングについては,JDKのドキュメントのサポートされているエンコーディングに関する説明を参照してください。

また,指定できる文字列は,java.nio API用の正準名とjava.lang API用の正準名に記載されている文字エンコーディング,およびそれらの別名になります。

注意事項

J2EEアプリケーションの開発環境と運用環境のOSが異なる場合で,J2EEアプリケーションを,実行時情報を含むEARファイルでエクスポートおよびインポートするときは,開発環境のOSと運用環境のOSの両方でサポートしている文字エンコーディングを設定してください。開発環境で設定した文字エンコーディングが運用環境でサポートされていない場合は,アプリケーション開始時に例外が発生することがあります。

また,設定したデフォルトの文字エンコーディングは,JavaVMでサポートしている文字エンコーディングかどうか検証されます。検証のタイミングは,デフォルトの文字エンコーディングの設定方法によって異なります。文字エンコーディングの検証のタイミングについて,次の表に示します。

表2‒19 文字エンコーディングの検証のタイミング

検証のタイミング

サポートされていない文字エンコーディングが設定されていた場合の動作

J2EEサーバ開始時

警告メッセージを出力し,J2EEサーバ開始処理を続行します。なお,設定した文字エンコーディングは無視されます。

サーバ管理コマンド(cjsetappprop)実行時

エラーメッセージを出力し,サーバ管理コマンドの処理を中止します。

cjjspcコマンド実行時

エラーメッセージを出力し,コマンドの処理を終了します。

注※

cjjspcコマンドでのJSP事前コンパイル実行時に,デフォルトの文字エンコーディング設定をするときの検証のタイミングです。なお,JSP事前コンパイルでのデフォルトの文字エンコーディングの適用については,「2.6.3 JSP事前コンパイル実行時の文字エンコーディングの適用」を参照してください。