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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)


2.5.1 JSP事前コンパイル機能の概要

JSP事前コンパイル機能とは,Webアプリケーションに含まれるJSPファイルを,デプロイ前にコンパイルし,クラスファイルを生成する機能です。

JSP事前コンパイル機能を使用した場合の処理の流れを次の図に示します。

図2‒4 JSP事前コンパイル機能を使用した場合の処理の流れ

[図データ]

通常,Webアプリケーションに含まれるJSPファイルは,JSPファイルに最初のリクエストが到着したときにコンパイルされ,JSPファイルからクラスファイルが生成されます。このため,JSPへの初回リクエスト時のレスポンスタイムは遅くなります。また,web.xmlで<load-on-startup>を指定していると,コンパイルのタイミングはWebアプリケーションの開始時となるため,JSPへの初回リクエスト到着時のレスポンスタイムは短縮できます。ただし,Webアプリケーションの開始に時間が掛かります。

JSP事前コンパイル機能を使用すると,あらかじめ,クラスファイルの生成までを実施しておけるので,JSPに最初にリクエストが到着したときのレスポンスタイムおよびWebアプリケーションの開始時間を短縮できます。