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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


付録A HTTPセッションで利用するExplicitヒープの効率的な利用

明示管理ヒープ機能を利用する場合,J2EEサーバのデフォルトでは,HTTPセッションに関するオブジェクトがExplicitヒープに配置されます。HTTPセッションを配置するExplicitメモリブロック領域の確保および解放のタイミングについては,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 拡張編」の「7.4.1 HTTPセッションに関するオブジェクト」を参照してください。なお,オブジェクトの寿命の考え方や,どのようなExplicitメモリブロックが自動解放の対象となるかなどについては,「付録B Explicitヒープに配置するオブジェクトの寿命による明示管理ヒープ機能への影響」を参照してください。

HTTPセッションに明示管理ヒープ機能を適用する場合は,次の観点を考慮してアプリケーションを実装すると,効率良く適用できます。

また,これらの観点を考慮した実装となっているかどうかは,J2EEサーバのログで確認できます。

ここでは,観点ごとに,アプリケーションの実装方法,およびJ2EEサーバのログによる確認方法について説明します。

〈この節の構成〉