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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


8.8.5 CTMの動作を最適化するチューニングパラメタ

ここでは,CTMの動作の最適化で使用するチューニングパラメタの設定方法についてまとめて示します。

〈この項の構成〉

(1) CTMドメインマネジャおよびCTMデーモンの稼働状態の監視間隔を設定するチューニングパラメタ

CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

なお,監視間隔は,送信間隔×係数の値になります。

表8‒42 CTMドメインマネジャの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ

対象

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

同じネットワークセグメント内にあるCTMドメインマネジャ

送信間隔

論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)

cdm.SendInterval

係数

論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)

cdm.AliveCheckCount

異なるネットワークセグメントにあるCTMドメインマネジャ

送信間隔

論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)

cdm.SendHostInterval

係数

論理CTMドメインマネジャ(ctm-domain-manager)

cdm.AliveCheckCount

CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表8‒43 CTMデーモンの稼働状態の監視間隔をチューニングするパラメタ

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

CTMデーモン間転送時のタイムアウト

論理CTM

ctm.DCSendTimeOut

(2) 負荷状況監視間隔を設定するチューニングパラメタ

負荷状況監視間隔をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表8‒44 負荷情報監視間隔をチューニングするパラメタ

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

CTMデーモン間転送時のタイムアウト

論理CTM

ctm.LoadCheckInterval

(3) CTMデーモンのタイムアウト閉塞を設定するチューニングパラメタ

タイムアウト閉塞は,タイムアウト発生回数と監視間隔を設定しておくことによって,実行されます。

CTMデーモンのタイムアウト閉塞をチューニングするパラメタについて説明します。

次の表に示す項目は,Smart Composer機能で設定します。パラメタは,簡易構築定義ファイルに定義します。

表8‒45 CTMデーモンのタイムアウト閉塞をチューニングするパラメタ

設定項目

設定対象

設定個所(パラメタ名)

タイムアウト発生回数

論理CTM

ctm.RequestCount

監視時間間隔

論理CTM

ctm.RequestInterval

(4) CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

CTMで振り分けるリクエストの優先順位の設定は,EJBクライアントアプリケーションの場合と,J2EEサーバの場合で異なります。また,J2EEサーバの場合,システムの構築方法によって設定個所が異なります。CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタを次の表に示します。

表8‒46 CTMで振り分けるリクエストの優先順位を設定するチューニングパラメタ

設定単位

設定方法

設定個所

EJBクライアントアプリケーション

ファイル編集またはEJBクライアントアプリケーション開始時に指定するシステムプロパティの指定

定義ファイル(ファイル編集の場合)

usrconf.properties

パラメタ名

ejbserver.client.ctm.RequestPriorityキー

J2EEサーバ

Smart Composer機能

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

ejbserver.client.ctm.RequestPriority