Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


8.7.3 Webアプリケーションの動作を最適化するためのチューニングパラメタ

ここでは,Webアプリケーションの動作を最適化するために使用するチューニングパラメタの設定方法についてまとめて示します。

〈この項の構成〉

(1) 静的コンテンツとWebアプリケーションの配置を切り分けるためのチューニングパラメタ

静的コンテンツとWebアプリケーションの配置の切り分けは,Webサーバの動作を定義するファイルのパラメタとして指定します。設定個所,ファイルおよびパラメタは,使用するWebサーバの種類によって異なります。

設定方法および設定個所を次に示します。

表8‒39 静的コンテンツとWebアプリケーションの配置を切り分けるためのチューニングパラメタ

設定方法

設定個所

Smart Composer機能

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理Webサーバ(web-server)

パラメタ名

manager.web.reverseproxy.mapping

(2) 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ

静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタについて説明します。これらのチューニングパラメタは,Webコンテナ単位またはWebアプリケーション単位に設定します。

Webコンテナ単位に設定するチューニングパラメタの設定方法について,次の表に示します。これらの項目は,Smart Composer機能で設定します。

表8‒40 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ(Webコンテナ単位で設定する項目)

設定項目

設定個所

静的コンテンツのキャッシュを使用するかどうかの選択

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

webserver.static_content.cache.enabled

Webアプリケーション単位のメモリサイズの上限値の設定

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

webserver.static_content.cache.size

キャッシュする静的コンテンツのファイルサイズの上限値の設定

定義ファイル

簡易構築定義ファイル

設定対象

論理J2EEサーバ(j2ee-server)

パラメタ名

webserver.static_content.cache.filesize.threshold

Webアプリケーション単位に設定するチューニングパラメタについて示します。Webアプリケーション単位に設定する項目は,web.xmlを直接編集するか,サーバ管理コマンドを使用して設定します。デプロイ前のWebアプリケーションに設定する場合は,web.xmlを編集してください。デプロイ後のWebアプリケーションに設定する場合は,サーバ管理コマンド(cjsetappprop)を使用してください。

設定内容を次の表に示します。

表8‒41 静的コンテンツをキャッシュするためのチューニングパラメタ(Webアプリケーション単位で設定する項目)

設定項目

設定内容

静的コンテンツのキャッシュを使用するかどうかの選択

<param-name>タグ

com.hitachi.software.web.static_content.cache.enabled

<param-value>タグ

(設定値)

Webアプリケーション単位のメモリサイズの上限値の設定

<param-name>タグ

com.hitachi.software.web.static_content.cache.size

<param-value>タグ

(設定値)

キャッシュする静的コンテンツのファイルサイズの上限値の設定

<param-name>タグ

com.hitachi.software.web.static_content.cache.filesize.threshold

<param-value>タグ

(設定値)

(設定値)に設定できる値の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 基本・開発編(Webコンテナ)」の「2.19.2 DDでの定義(Webアプリケーション単位での設定)」を参照してください。

注※

web.xmlを直接編集する場合,<web-app>タグ内に<context-param>タグを追加して,<context-param>タグ内に<param-name>タグおよび<param-value>タグを追加します。

サーバ管理コマンドを使用する場合,WAR属性ファイルの<hitachi-war-property>タグ内に<context-param>タグを追加して,<context-param>タグ内に<param-name>タグおよび<param-value>タグを追加します。