7.16.2 初期検証
図7-34は初期検証の流れを表した図です。
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G1GCを有効にしてシステムの検証をします。検証の結果,システム要件を満たしている場合でも,FullGCの発生傾向がないか確認をします。システム要件を満たしていない場合は,「7.16.3 FullGCの発生を抑止するチューニング」へ進んでください。
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検証中にFullGCが発生していない場合でも,システムを長期間動かすことで,将来FullGCが発生する場合があります。そのため,FullGCの発生傾向がないか確認をします。
図7‒35 FullGCの発生傾向のイメージ 図7-35は検証中のGC後の使用量をグラフにしたイメージです。図7-35のようにMixedGCが発生していても,Javaヒープ使用量が長期的には単調増加している場合,FullGCの発生傾向があります。
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システム要件を満たしている場合でも,FullGCの発生傾向があった場合,検証時間を延ばしFullGCを発生させ,FullGCが発生してもシステム要件が満たしているか確認をします。FullGCを発生させた結果,システム要件を満たさなくなった場合は,FullGCの発生を抑止するチューニングをします。また,検証時間を延ばすことができない場合は,FullGCが発生していなくても,FullGCの発生を抑止するチューニングをし,FullGCの発生傾向をなくしてください。FullGCの発生を抑止するチューニングについては,「7.16.3 FullGCの発生を抑止するチューニング」を参照してください。