Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


6.1.1 バッチサーバを配置する場合の使用リソース

バッチサーバを配置する場合の使用リソースの見積もりについて,OSごとに説明します。バッチサーバを配置する場合,バッチサーバを配置するマシンで使用するリソースを見積もります。

なお,使用リソースの見積もりの各表にある,「オプション設定ファイル例」については,使用しているOSのバージョン,およびカーネルのバージョンごとに異なります。使用しているOSのマニュアルを参照して,表中の見積もり式を基に見積もった値を設定してください。使用しているOSで該当するカーネルパラメタが設定できない場合には,設定は不要です。

また,プロセスごとに使用するリソースの見積もりについては,「6.2 プロセスごとに使用するリソース」を参照してください。

なお,仮想メモリ所要量については,「6.3 仮想メモリの使用量の見積もり」を参照してください。また,ディスク占有量については,アプリケーションサーバのリリースノートを参照してください。

〈この項の構成〉

(1) AIXの場合

AIXの場合の,アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表6‒2 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(AIXの場合)

システムリソース

パラメタ

所要量

オプション設定ファイル例

サービスユニット※1

共用メモリ

PrfTraceBufferSize※2×1,024+18,496

プロセス数

4

スレッド数

バッチサーバのスレッド数※3+34

ファイルディスクリプタ数

nofiles

バッチサーバのファイルディスクリプタ数※3+43

/etc/security/limits

Management Server

プロセス数

5

スレッド数

56

ファイルディスクリプタ数

nofiles

43+バッチサーバ数

/etc/security/limits

(凡例)−:該当しません。

注※1

サービスユニットとは,次のまとまりを指します。

バッチサーバ + パフォーマンストレーサ

注※2

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.12 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※3

バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「6.2.1 バッチサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。

(2) Linuxの場合

Linuxの場合の,アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もりについて次の表に示します。

表6‒3 アプリケーションサーバマシンの使用リソースの見積もり(Linuxの場合)

システムリソース

パラメタ

所要量

オプション設定ファイル例

サービスユニット※1

共用メモリ

SHMMAX

PrfTraceBufferSize※2×1,024+18,496

/proc/sys/kernel/shmmax

プロセス数

threads-max※3

4

/proc/sys/kernel/threads-max

スレッド数

threads-max※3

バッチサーバのスレッド数※4+34

ファイルディスクリプタ数

fs.file-max

バッチサーバのファイルディスクリプタ数※4+43

/proc/sys/fs/file-max

Management Server

プロセス数

threads-max※3

5

/proc/sys/kernel/threads-max

スレッド数

threads-max※3

56

ファイルディスクリプタ数

fs.files-max

43+バッチサーバ数

/proc/sys/fs/file-max

(凡例)−:該当しません。

注※1

サービスユニットとは,次のまとまりを指します。

バッチサーバ + パフォーマンストレーサ

注※2

パフォーマンストレーサのバッファメモリサイズを512キロバイト〜102,400キロバイトの範囲で指定します。PrfTraceBufferSizeについては,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.12 論理パフォーマンストレーサで指定できるパラメタ」を参照してください。

注※3

threads-maxパラメタには,プロセス数とスレッド数の合計を指定してください。

注※4

バッチサーバのスレッド数とファイルディスクリプタ数については,「6.2.1 バッチサーバが使用するリソースの見積もり」を参照して算出してください。