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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム設計ガイド


4.2.1 バッチアプリケーションのスケジューリング機能を使用しないシステムのシステム構成

バッチサーバを使用する場合に,バッチアプリケーションのスケジューリング機能を使用しないときのシステムの構成について説明します。

〈この項の構成〉

(1) システム構成の特徴

バッチサーバを使用する構成の一つで,CTMを使用しないシステム構成です。この場合,アプリケーションサーバにはバッチサーバを配置します。バッチサーバは,Smart Composer機能のWebシステム(j2ee-tier)として構築,運用します。バッチアプリケーションの実行には,バッチ実行コマンドを使用します。バッチ実行コマンドは,JP1/AJSにジョブとして定義して実行できます。

バッチサーバを配置するシステム構成の例を次の図に示します。この例では,バッチアプリケーションはJP1/AJSから実行します。また,バッチアプリケーションからリソースアダプタを使用してHiRDBにアクセスします。

図4‒3 バッチサーバを配置するシステム構成の例

[図データ]

これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。

特徴

リソースとの接続にDB Connectorが使用できます。また,Batch Job Execution ServerまたはJP1/Advanced Shellとの連携もできます。

処理の流れ

バッチアプリケーションの実行は,JP1/AJSのジョブとして定義しておきます。JP1/AJSのジョブとして実行されたバッチアプリケーションは,バッチサーバ上のDB Connectorを経由してHiRDBにアクセスします。

(2) それぞれのマシンに必要なプロセスとソフトウェア

それぞれのマシンに必要なソフトウェアとプロセスについて説明します。

(a) アプリケーションサーバマシン

アプリケーションサーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。なお,開発環境の場合は,Developerをインストールする必要があります。

さらに,JP1/AJSによってバッチアプリケーションを実行する場合や,Batch Job Execution ServerまたはJP1/Advanced Shellと連携したジョブの制御をする場合は,次の製品もインストールする必要があります。

JP1/AJSと連携する場合に必要な製品
  • JP1/Base

  • JP1/AJS - Agent

  • JP1/AJS - Manager

  • JP1/AJS - View

Batch Job Execution Serverと連携する場合に必要な製品
  • Batch Job Execution Server

  • JP1/AJSと連携する場合に必要な製品

JP1/Advanced Shellと連携する場合に必要な製品
  • JP1/Advanced Shell

  • JP1/AJSと連携する場合に必要な製品(JP1/AJS経由でJP1/Advanced Shellを実行する場合)

起動するプロセスは次のとおりです。

  • バッチサーバ

  • PRFデーモン

  • Management Server

  • 運用管理エージェント

  • JP1/BaseとJP1/AJSのプロセス(JP1/AJSと連携する場合)

  • Batch Job Execution Serverのプロセス(Batch Job Execution Serverと連携する場合)

  • JP1/Advanced Shellのプロセス(JP1/Advanced Shellと連携する場合)

また,データベースと接続する場合は,使用するデータベースと接続するためのソフトウェアが必要です。データベースに接続するために必要な製品については,「3.6.1 ローカルトランザクションを使用する場合の構成」を参照してください。ただし,バッチサーバで使用できるリソースは,次に示すデータベースだけです。

  • HiRDB

  • Oracle

  • SQL Server

  • XDM/RD E2

(b) 管理サーバマシンおよび管理クライアントマシン

管理サーバマシンおよび管理クライアントマシンは,JP1/AJSと連携する場合に必要です。インストールする製品および起動するプロセスについては,マニュアル「JP1/Automatic Job Management System 設計ガイド」を参照してください。

(c) データベースサーバマシン

データベースサーバマシンに必要な製品については,「3.6.1 ローカルトランザクションを使用する場合の構成」のリソースマネジャが動作するマシンの説明を参照してください。ただし,バッチサーバで使用できるリソースは,次に示すデータベースだけです。

  • HiRDB

  • Oracle

  • SQL Server

  • XDM/RD E2