3.9.1 運用管理サーバにManagement Serverを配置する構成
Management Serverを利用して運用する場合に,ドメイン内に一つ運用管理サーバを配置する構成について説明します。
- 〈この項の構成〉
(1) システム構成の特徴
複数のアプリケーションサーバで構成されるシステムで,ドメイン内に運用管理サーバマシンを配置する構成です。Management Serverであらかじめ定義したドメイン(運用管理ドメイン)内の運用管理および監視が実現できます。運用管理サーバマシンのManagement Serverは,それぞれのアプリケーションサーバに配置した運用管理エージェントと協調して,運用管理操作を実行します。
運用管理サーバにManagement Serverを配置する構成の例を次の図に示します。なお,この例では,接続するリソースマネジャについては省略しています。
これ以外の凡例については,「3.2 システム構成の説明について」を参照してください。
- 特徴
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システムの一括運用に適しています。
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独立した運用管理サーバ用のマシンを用意することをお勧めします。ただし,システム内の一つのアプリケーションサーバ内にManagement Serverを配置することもできます。
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(2) それぞれのマシンで起動するプロセス
運用管理サーバにManagement Serverを配置する構成の場合に,それぞれのマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスについて説明します。
(a) 運用管理サーバマシン
運用管理サーバマシンには,Application Serverをインストールする必要があります。
起動するプロセスは次のとおりです。
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Management Server
- ポイント
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運用管理サーバマシンを用意できないときは,ドメイン内のどれかのアプリケーションサーバが運用管理サーバを兼ねるシステム構成にもできます。
この場合は,運用管理サーバにするアプリケーションサーバマシンに,Management Serverのプロセスを配置してください。
(b) アプリケーションサーバマシン
運用管理サーバで運用管理するために,それぞれのアプリケーションサーバマシンで起動するプロセスは次のとおりです。
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運用管理エージェント
これ以外にアプリケーションサーバマシンに必要なソフトウェアと起動するプロセスは,使用する機能に応じたシステム構成ごとに異なります。使用する機能に応じて必要なソフトウェアとプロセスを配置してください。