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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


付録F.2 Application Serverを更新インストールする(UNIXの場合)

更新インストールでは,製品の提供媒体であるPPインストーラを使用します。

更新インストールの手順を次に示します。インストール作業にはroot権限が必要です。更新インストールするときの注意事項については,「付録I.1 Application Serverをインストールおよびアンインストールするときの注意事項」を参照してください。

なお,更新インストールの操作は,Component Container管理者の設定の有無によって異なります。詳細は,「4.1.4 Component Container管理者を設定するときの注意事項(UNIXの場合)」を参照してください。

手順

  1. アプリケーションサーバにroot権限(スーパーユーザ)でログインします。

  2. 構成ソフトウェアのすべてのプロセスが実行中でないことを確認します。実行中のプロセスがあれば停止します。

  3. 製品の提供媒体をCD-ROMドライブにセットします。

  4. 製品の提供媒体がCD-ROMの場合は,CD-ROMファイルシステムをマウントします。

    コマンドの実行例を次に示します。下線部には,デバイススペシャルファイル名,およびCD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名を指定します。なお,これらの名称は,OS,ハードウェア,および環境によって異なります。

    (AIXの実行例)
    mount -r -v cdrfs /dev/cd0 /cdrom
    (Linuxの実行例)
    mount -r -o mode=0544  /dev/cdrom  /mnt/cdrom
  5. セットアッププログラムを起動します。

    コマンドの実行例を次に示します。下線部には,CD-ROMファイルシステムのマウントディレクトリ名を指定します。Linuxの場合,Reliable Messaging,TPBrokerおよびWeb Services - SecurityをインストールするPPインストーラと,それ以外の構成ソフトウェアと製品の共通モジュールをインストールするPPインストーラが異なります。

    (AIXの実行例)
    /cdrom/aix/setup /cdrom
    (Linuxの実行例)
    /mnt/cdrom/x64lin/setup /mnt/cdrom

    CD-ROMセットアッププログラムによって,PPインストーラと常駐プロセス自動起動プログラムがハードディスク上にインストールされ,PPインストーラが自動的に起動されます。

    注意事項

    CD-ROMのディレクトリ名やファイル名は,マシン環境によって記述した内容と見え方が異なることがあります。lsコマンドで確認し,表示されたファイル名をそのまま入力してください。

  6. PPインストーラのメインメニューで,[I]キーを押します。

    PPインストール画面が表示されます。

  7. プログラムにカーソルを移動させ,[スペース]キーを押します。

    すべてのプログラム(Application Serverに対応している構成ソフトウェア,および製品の共通モジュール)を選択します。選択したプログラムの左側には<@>が表示されます。なお,プログラムを選択してインストールすることもできます。

    注意事項

    製品に対応している構成ソフトウェアについては,「2.2.1(3) 製品に対応する構成ソフトウェアについて」を参照してください。製品の共通モジュールは,製品によって表示されるプログラム名が異なります。

  8. すべてのプログラムの左側に<@>が表示されていることを確認して,[I]キーを押します。

    画面の最下行に「Install PP? (y: install, n: cancel)==>」メッセージが表示されます。

  9. [y]キーまたは[Y]キーを押します。

    インストールが開始されます。

    [n]キーまたは[N]キーを押すと,インストールが中止されてPPインストール画面に戻ります。

  10. インストール終了を示すメッセージが出力されたら,[Q]キーを押します。

    PPインストーラのメインメニューに戻ります。

  11. PPインストーラのメインメニューで,[Q]キーを押します。

    Application Serverの更新インストールが完了します。

    更新インストール後の作業については,マニュアル「アプリケーションサーバ 機能解説 保守/移行編」の「10.2.2 更新インストールの場合」を参照してください。