Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


4.1.31 システム環境定義(簡易構築定義ファイルのパラメタ)を変更する(CUI利用時)

簡易構築定義ファイルのパラメタだけを編集する場合のチューニングの手順について説明します。例題で使用する設定内容を次の表に示します。

表4‒16 例題で使用する設定内容(システム環境定義の変更)

項目

設定例

Webシステムの名称

MyWebSystem

簡易構築定義ファイルの名称

MyWebSystemDef.xml

運用管理機能(Management Server)を配置するホスト

apsv2(192.168.100.12)

簡易構築定義ファイルのパラメタだけを編集する場合のチューニングの流れを次の図に示します。

図4‒5 簡易構築定義ファイルのパラメタだけを編集する場合のチューニングの流れ

[図データ]

〈この項の構成〉

(1) パラメタの編集

簡易構築定義ファイルMyWebSystemDef.xml)のパラメタ(<param>タグで指定する論理サーバのパラメタ)の値を編集して,チューニングを実施します。チューニングできる項目,およびパフォーマンスチューニングの詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の次の個所を参照してください。

(2) システムの設定変更

運用管理機能(Management Server)を配置するホストでcmx_build_systemコマンドを実行し,Management Server上のシステムの情報モデルを変更します。変更した情報モデルを実システムに適用します。

  1. 運用管理機能(Management Server)を配置するホストでコマンドプロンプトを起動します。

  2. システムが稼働している場合は,cmx_stop_targetコマンドを実行し,システムを停止します。

    システム内のすべてのサービスユニットを停止状態にします。停止状態にするには,-modeオプションに「ALL」を指定します。

    コマンドの実行例を次に示します。

    cmx_stop_target -m 192.168.100.12 -u admin -p admin -s MyWebSystem -mode ALL
  3. cmx_build_systemコマンドを実行し,システムの情報モデルを変更して実システムに展開します。

    Management Server上のシステムの情報モデルを変更し,変更した情報モデルからシステムを構築します。-fオプションには,パフォーマンスチューニングを実施した簡易構築定義ファイルを指定します。-fオプションで指定したファイルの内容をシステムに反映するには,-changeオプションを指定します。

    コマンドの実行例を次に示します。

    cmx_build_system -f <MyWebSystemDef.xmlのファイルパス> -change -m 192.168.100.12 -u admin -p admin -s MyWebSystem

    <MyWebSystemDef.xmlのファイルパス>には,「(1) パラメタの編集」で編集した簡易構築定義ファイルの格納先ディレクトリのパスとファイル名(MyWebSystemDef.xml)を指定します。

  4. cmx_start_targetコマンドを実行し,構成を変更したシステムを起動します。

    システム内のすべてのサービスユニットを稼働状態にします。稼働状態にするには,-modeオプションに「ALL」を指定します。

    コマンドの実行例を次に示します。

    cmx_start_target -m 192.168.100.12 -u admin -p admin -s MyWebSystem -mode ALL -strict