Hitachi

Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


4.1.21 簡易構築定義ファイルを設定するときの注意事項(J2EEアプリケーション使用時)

簡易構築定義ファイルを設定するときの注意事項について説明します。

〈この項の構成〉

(1) アプリケーションサーバの機能を有効にするための設定

簡易構築定義ファイルのコンフィグレーション定義では,デフォルトが設定されています。使用するアプリケーションサーバの機能によっては,デフォルトの設定では無効なものもあります。この場合は,簡易構築定義ファイルのパラメタと値を追加または変更して,機能を有効にする設定をします。なお,機能を使用するために設定する項目のうち,一部の設定項目は,簡易構築定義ファイルで定義できません。簡易構築定義ファイルで設定できない項目は,ほかのユーザ定義ファイルを使用して定義します。

例えば,J2EEサーバが使用するネーミングサービス,トランザクション,コネクション,コンテナ,ログ,セキュリティの設定を変更したい場合,J2EEサーバのJavaVMの起動オプションなどを変更したい場合などには,簡易構築定義ファイルで設定を変更します。簡易構築定義ファイルに,テキストエディタなどを使用して,変更対象のパラメタ名と変更後の値を設定します。ただし,J2EEサーバのセキュリティポリシーとWebアプリケーションのプロパティを変更したい場合には,Management Serverでは設定できません。簡易構築定義ファイル以外のユーザ定義ファイル(server.policy,hitachi_web.properties)をテキストエディタなどで編集して,動作設定を変更してください。

注意事項

server.policyまたはhitachi_web.propertiesを編集する場合は,編集対象のJ2EEサーバのセットアップが完了していることが前提になります。また,UNIXの場合,動作設定を変更するときには,root権限(Component Container管理者を設定していない場合),またはComponent Container管理者の権限(Component Container管理者を設定している場合)が必要です。

(2) AllTextパラメタでのhttpsd.confの直接設定

簡易構築定義ファイル作成時に,論理Webサーバ(web-server)の<configuration>タグ内のSetByパラメタで「text」を指定した場合に,AllTextパラメタでhttpsd.confを直接設定するときの注意事項について説明します。

(3) 一つのホストを複数のネットワークセグメントに接続する場合の環境設定での注意

ここでは,一つのホストを複数のネットワークセグメントに接続する場合に,環境設定で注意することについて説明します。

次の図に示すように,ホストが複数のネットワークセグメントに接続されていて,複数個のIPアドレスを持つ場合は,IPアドレスおよびホスト名の設定に注意が必要です。

図4‒4 一つのホストを複数のネットワークセグメントに接続している例

[図データ]

この図のようなシステム構成の場合,簡易構築定義ファイルのホストの定義では,次のように設定してください。