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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


4.1.6 データベース接続環境を設定する(HiRDBの設定)

J2EEサーバ上のJ2EEアプリケーションからデータベースへ接続するためには,リソースアダプタとしてDB Connectorを使用します。また,DB Connectorを使用してデータベースに接続するためには,データベースに対応するJDBCドライバが必要です。

ここでは,DB Connectorを使用してHiRDBに接続する際に必要なデータベース接続環境の設定について説明します。JDBCドライバはHiRDB Type4 JDBC Driverを使用します。この設定は,J2EEサーバを配置するホストで実施します。

なお,データベースを設定するときの注意事項については,「4.1.9 データベースを設定するときの注意事項」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) HiRDB Type4 JDBC Driverの準備

ここでは,HiRDB Type4 JDBC Driverの準備について説明します。

  1. HiRDB Type4 JDBC DriverのJARファイルを用意します。

    JARファイルについては,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

  2. 簡易構築定義ファイルに,手順1.で用意したHiRDB Type4 JDBC DriverのJARファイルのパスを設定します。

    簡易構築定義ファイルを作成するときに,物理ティアの定義(<tier>タグの定義)のJ2EEサーバの定義で,<configuration>タグに次の設定を追加してください。

    <param-name>タグの指定値

    <param-value>タグの指定値

    add.class.path

    <JARファイルのクラスパス>

    簡易構築定義ファイルの作成については,「4.1.20 簡易構築定義ファイルを設定する」を参照してください。設定内容の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ リファレンス 定義編(サーバ定義)」の「4.3 簡易構築定義ファイル」を参照してください。

(2) HiRDBクライアント環境変数グループ設定ファイルの作成

HiRDBクライアント環境変数グループを使用するには,HiRDBのクライアント環境変数グループの設定ファイルを作成します。この場合,DB Connectorのプロパティ定義内のHiRDBクライアント環境変数グループ名を指定する部分には,ここで作成した設定ファイルのパスを指定してください。設定ファイルの作成方法については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

なお,グローバルトランザクションを使用する場合には,必ずHiRDBクライアント環境変数グループを設定する必要があります。グローバルトランザクションを使用しない場合には,HiRDBクライアント環境変数グループの使用は任意です。

(3) システムプロパティの設定

HiRDBの設定は,システムプロパティとしても設定できます。プロパティ名は,"HiRDB_for_Java_"で始まります。J2EEサーバでのシステムプロパティは,J2EEサーバ用ユーザプロパティファイル(usrconf.properties)に設定します。

(例)HiRDB_for_Java_UPDATECOUNT_BEHAVIOR=TRUE

HiRDBのシステムプロパティの詳細については,マニュアル「HiRDB UAP開発ガイド」を参照してください。

なお,Connector属性ファイルやHiRDBクライアント環境変数グループ設定ファイルで設定できるプロパティについては,システムプロパティでは設定しないでください。

(4) タイムアウトの設定

HiRDBのタイムアウトは,次に示すHiRDBのクライアント環境変数を,DB ConnectorのenvironmentVariablesプロパティまたはHiRDBのクライアント環境変数グループの設定ファイルに追加することで設定します。

なお,コネクション確立時のタイムアウトは,DB ConnectorのloginTimeoutプロパティに設定します。ただし,HiRDB Type4 JDBC DriverのsetLoginTimeoutメソッドに値を設定した場合でも,ログイン時のタイムアウトができないことがあります。

DB Connectorのプロパティは,システム構築前,またはシステム構築後のリソースアダプタのデプロイ時に設定します。リソースアダプタのデプロイについては,「4.1.26 DB Connectorを設定する(CUI利用時)」または「4.1.27 DB Connector以外のリソースアダプタを設定する(CUI利用時)」を参照してください。

また,タイムアウトの設定の詳細については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム設計ガイド」の「8.6.6 データベースでのタイムアウトを設定する」を参照してください。DB Connectorのプロパティの設定については,マニュアル「アプリケーションサーバ アプリケーション設定操作ガイド」の「4.2.2 DB Connectorのプロパティ定義」を参照してください。