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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


3.2.3 JavaVMのメモリチューニングを反映する

次に示す代表的な項目について,JavaVMのメモリサイズを設定する手順について説明します。

参考

説明で使用する画面については,「5. システムの構築・運用時に使用する画面,コマンドおよびファイル」を参照してください。

〈この項の構成〉

(1) 運用管理ポータルの起動とログイン

運用管理ポータルにログイン済みの場合は「(2) Javaヒープ全体のメモリサイズの設定」,「(3) Explicitヒープのメモリサイズの設定」または「(4) Metaspace領域のメモリサイズの設定」に進みます。

  1. Webブラウザを起動し,「http://localhost:28080/mngsvr/index.jsp」に接続して,運用管理ポータルを起動します。

  2. [Management Serverへログイン]画面で管理ユーザIDに「admin」を入力して,[ログイン]ボタンをクリックします。

(2) Javaヒープ全体のメモリサイズの設定

  1. [運用管理ポータル]画面で[論理サーバの環境設定]をクリックします。

  2. [サーバビュー]タブで[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]をクリックし,[JVM]−[起動パラメタ]タブをクリックします。

  3. [起動パラメタの設定]画面で[メモリ使用量]に初期サイズと最大サイズを指定します。

  4. [適用]ボタンをクリックします。

    環境設定情報の保存を示すメッセージが表示され,Javaヒープ全体のメモリサイズが設定されます。

  5. [設定情報の配布]アンカーをクリックします。

    参考

    ほかの項目を続けて設定する場合は,[戻る]アンカーをクリックすると,[起動パラメタの設定]画面へ戻れます。

  6. [設定情報の配布]画面で[ステータス]が「空欄」の論理サーバの[配布]をチェックしてから,[選択して配布]ボタンをクリックします。

    [ステータス]が「空欄」から「配布中」,「配布済」へと遷移します。

    参考

    [全て配布]ボタンをクリックすると,[ステータス]が「配布済」の論理サーバにも設定情報が再配布されます。

(3) Explicitヒープのメモリサイズの設定

  1. [運用管理ポータル]画面で[論理サーバの環境設定]をクリックします。

  2. [サーバビュー]タブで[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]をクリックし,[JVM]−[起動パラメタ]タブをクリックします。

  3. [起動パラメタの設定]画面で[明示管理ヒープ機能]のExplicitヒープ領域の最大サイズを指定します。

  4. [適用]ボタンをクリックします。

    環境設定情報の保存を示すメッセージが表示され,Explicitヒープのメモリサイズが設定されます。

  5. [設定情報の配布]アンカーをクリックします。

    参考

    ほかの項目を続けて設定する場合は,[戻る]アンカーをクリックすると,[起動パラメタの設定]画面へ戻れます。

  6. [設定情報の配布]画面で[ステータス]が「空欄」の論理サーバの[配布]をチェックしてから,[選択して配布]ボタンをクリックします。

    [ステータス]が「空欄」から「配布中」,「配布済」へと遷移します。

    参考

    [全て配布]ボタンをクリックすると,[ステータス]が「配布済」の論理サーバにも設定情報が再配布されます。

(4) Metaspace領域のメモリサイズの設定

  1. [運用管理ポータル]画面で[論理サーバの環境設定]をクリックします。

  2. [サーバビュー]タブで[DefaultDomain]−[論理J2EEサーバ]−[J2EEサーバ]−[MyJ2EEServer]をクリックし,[JVM]−[起動パラメタ]タブをクリックします。

  3. [起動パラメタの設定]画面で[拡張起動パラメタ]に次の拡張起動パラメタを設定して[有効]をチェックします。

    • -XX:MetaspaceSize=<値>

    • -XX:MaxMetaspaceSize=<値>

  4. [適用]ボタンをクリックします。

    環境設定情報の保存を示すメッセージが表示され,Metaspace領域のメモリサイズが設定されます。

  5. [設定情報の配布]アンカーをクリックします。

    参考

    ほかの項目を続けて設定する場合は,[戻る]アンカーをクリックすると,[起動パラメタの設定]画面へ戻れます。

  6. [設定情報の配布]画面で[ステータス]が「空欄」の論理サーバの[配布]をチェックしてから,[選択して配布]ボタンをクリックします。

    [ステータス]が「空欄」から「配布中」,「配布済」へと遷移します。

    参考

    [全て配布]ボタンをクリックすると,[ステータス]が「配布済」の論理サーバにも設定情報が再配布されます。

(5) 論理サーバの再起動

  1. [運用管理ポータル]画面で[論理サーバの起動/停止]をクリックします。

  2. [サーバビュー]タブで[DefaultDomain]をクリックし,[一括再起動]タブをクリックします。

  3. [一括再起動]画面で[実行]ボタンをクリックします。

    一括再起動要求が受け付けられ,[論理サーバの稼働状況]画面の論理サーバの稼働状況が「稼働中」から「停止中」,「停止」,「起動中」,「稼働中」へと遷移します。

(6) 運用管理ポータルからのログアウト

  1. [ログアウト]アンカーをクリックします。

  2. 表示されたメッセージを確認して[ログイン画面]をクリックし,Webブラウザを閉じます。