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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド


2.2.6 システム環境をセットアップする(単一のWebフロントシステムを構築する)

単一のWebフロントシステムのシステム環境をセットアップします。

参考

説明で使用するコマンドの参照先,コマンドの格納先については,「5. システムの構築・運用時に使用する画面,コマンドおよびファイル」を参照してください。

システム環境のセットアップには,セットアップウィザードを使用します。システム環境のセットアップ時の注意事項については,「2.2.7 システム環境をセットアップするときの注意事項」を参照してください。

注意事項

セットアップウィザードでセットアップしたシステム環境では,次に示す項目は自動設定されます。これらの項目にほかの内容を設定したい場合は,運用管理ポータルまたはSmart Composer機能を使用してシステム環境を構築してください。

  • ホスト名にはコンピュータ名が設定されます。設定された名称は変更できません。

  • 論理サーバ名には次の名称が設定されます。設定された名称は変更できません。

    パフォーマンストレーサ:MyPerformanceTracer

    J2EEサーバ:MyJ2EEServer

    Webサーバ:MyWebServer

〈この項の構成〉

(1) セットアップウィザードの起動とシステム環境のセットアップ

セットアップウィザードを起動して,システム環境をセットアップします。

  1. コマンドプロンプトでsetupwizardコマンドを実行し,セットアップウィザードを起動します。

    コマンドの実行例を次に示します。

    setupwizard
  2. [ようこそ]画面で「1」を入力して,Enterキーを押します。

  3. [セットアップ方法の選択]画面で「1」を入力して,Enterキーを押します。

  4. [データベース接続環境の設定]画面で「y」を入力して,Enterキーを押します。

  5. 使用するデータベース(HiRDBの場合は「1」,Oracleの場合は「2」)を入力して,Enterキーを押します。

  6. 画面の指示に従って,データベースに対する接続情報を入力して,Enterキーを押します。

    データベースに対する接続情報として,データベースのホスト名,ポート番号,アクセスユーザ,アクセスユーザのパスワードなどを画面の指示に従って入力します。

    入力項目が終了すると,「現在の設定」を確認する画面が表示されます。

  7. 「現在の設定」の内容を確認したら「1」を入力して,Enterキーを押します。

    [セットアップ情報]画面が表示されます。

    参考

    「現在の設定」の内容に誤りがある場合は「2」を入力して,手順4.から設定し直してください。

  8. [セットアップ情報]画面で「1」を入力して,Enterキーを押します。

    セットアップを開始し,処理ごとにセットアップの実行状態を示すメッセージが表示されます。

    すべての処理でセットアップが完了すると,セットアップ情報ファイルおよび簡易構築定義ファイルの保存と,セットアップウィザードの終了を示すメッセージが表示されます。

(2) OSの起動と同時に運用管理機能を自動起動するための設定

OSを起動すると同時に,運用管理機能を自動的に起動するように設定します。

  1. コマンドプロンプトでmngautorunコマンドを実行し,ホストの起動と同時に運用管理機能(Management Serverおよび運用管理エージェント)を起動するように設定します。

    コマンドの実行例を次に示します。

    mngautorun both -sync