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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説


8.2.1 ビジュアル環境でのシステム開発支援

サービスプラットフォームでは,サービスを呼び出すためのサービスアダプタ,ビジネスプロセス,データの変換方法の定義およびシステムに必要なそのほかの各種定義を,画面を利用して視覚的に開発できます。

例えば,サービス部品の実行を要求するためのデータ(要求電文)の構造と,実際のサービス部品で利用するデータの構造が異なる場合,構造内の各要素のデータを変換する方法を定義する必要があります。サービスプラットフォームには,異なる構成のデータ間の変換を定義する場合に,データの要素を線で連結(マッピング)する画面が用意されています。

また,ビジネスプロセスは,XMLをベースにしたワークフロー記述言語であるBPELで定義する必要があります。サービスプラットフォームでは,ビジネスプロセスを構成する要素(アクティビティ)を画面上に配置,連結してビジネスプロセスを定義できます。このように定義されたビジネスプロセスからBPELを生成できます。

次の図は,サービスプラットフォームで利用するシステム開発用の画面の例です。

図8‒2 システム開発用の画面の例

[図データ]

また,データ変換,ビジネスプロセスおよびサービスアダプタ(Webサービスのサービス部品を呼び出すためのSOAPアダプタやデータベースを操作するためのDBアダプタなど)の詳細なパラメタを定義する場合,画面から適宜ダイアログを表示して定義できます。

次の図は,サービスプラットフォームで利用するシステム開発用のダイアログの例です。

図8‒3 定義内容の詳細を設定するダイアログの例

[図データ]

このように,ビジュアルな環境でのシステム開発ができるため,システム開発者のプログラミング作業の負担が少なく,開発のスピードが向上します。開発のスピードが向上することで,ビジネス環境の変化に合わせて迅速に対応できます。また,システムの構築に必要なコストの低減を図れます。