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Cosminexus V11 アプリケーションサーバ & BPM/ESB基盤 概説


4.3.4 システム導入および拡張の容易化

業務システムは,Webサーバ,J2EEサーバ,負荷分散機,運用管理用のサーバなど,複数の要素で構成されています。また,J2EEサーバ内にも,複数の機能があります。アプリケーションサーバを中心とした業務システムを,特長を生かして円滑に運用するためには,システムの用途に応じたシステム構成を検討し,それぞれの要素の多様なパラメタを,適切な関係で設定する必要があります。

ここでは,システムを導入および拡張するときの,アプリケーションサーバの特長について説明します。

〈この項の構成〉

(1) システム構築の容易化

J2EEアプリケーションを実行するシステムは,セットアップウィザードを使用して構築できます。セットアップウィザードを使用することで,対話形式のCUIプログラムの画面に設定値を入力しながらシステムを構築できます。

セットアップウィザードが対応していない構成・機能を使用するシステムを構築したい場合には,運用管理ポータルSmart Composer機能を使用した構築ができます。それぞれのツールの特長や使い分けの指針については,マニュアル「アプリケーションサーバ システム構築・運用ガイド」を参照してください。

(2) 開発環境でのアプリケーションの属性設定

アプリケーションサーバ独自の定義情報を開発環境でXMLファイル(cosminexus.xml)に定義できます。このファイルを含むアプリケーションを実行環境のJ2EEサーバにインポートすることで,実行環境での属性設定が不要になります。

例えば,リソースとのリンク解決などを開発環境で定義できるため,実行環境ではインポートしてすぐにアプリケーションを開始できます。また,DDを変更してアプリケーションを入れ替えるときなどに,アプリケーションサーバ独自の定義をし直す必要がありません。

なお,実行環境でアプリケーションの属性を設定したい場合は,CUI(サーバ管理コマンド)を使用します。