20.1 概要
VisiBroker 4.xインタセプタは,VisiBroker 4.xで定義され,インプリメントされるインタセプタです。ポータブルインタセプタと同様,VisiBroker 4.xインタセプタはORBの正常な実行フローを受け取る機能であるBorland Enterprise Server VisiBroker ORBサービスを提供します。VisiBroker 4.xインタセプタには次の2種類があります。
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クライアントインタセプタは,メソッドがクライアントオブジェクトで起動される場合に呼び出されるシステムレベルのインタセプタです。
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サーバインタセプタは,メソッドがサーバオブジェクトで起動される場合に呼び出されるシステムレベルのインタセプタです。
インタセプタを使用するには,インタセプタインタフェースの一つをインプリメントするクラスを宣言します。インタセプタオブジェクトを実体化したら,そのインタセプタオブジェクトを対応するインタセプタマネージャに登録します。インタセプタオブジェクトに対応するマネージャは,起動されたメソッドやマーシャルされたりデマーシャルされたりしたパラメタの一つがオブジェクトにある場合に,そのインタセプタオブジェクトを認識できるようになります。
- 注
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オペレーション要求がクライアント側でマーシャルされる前,またはサーバ側で処理される前にそのオペレーション要求を受け取りたい場合は,オブジェクトラッパーを使用してください(「21. オブジェクトラッパーの使用」を参照)。