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VisiBroker Version 5 Borland(R) Enterprise Server VisiBroker(R) デベロッパーズガイド


18.1 動的スケルトンインタフェースとは

DSI(動的スケルトンインタフェース)は,生成されたスケルトンインタフェースから何も継承しないオブジェクトインプリメンテーションを生成する方式を提供します。通常,オブジェクトインプリメンテーションはidl2cppコンパイラ(C++)またはidl2javaコンパイラ(Java)によって生成されたスケルトンクラスから派生します。DSIを使用すると,オブジェクトはidl2cppコンパイラ(C++)またはidl2javaコンパイラ(Java)が生成したスケルトンクラスを継承しないで自分自身をVisiBroker ORBに登録し,クライアントからオペレーション要求を受信し,リクエストを処理し,結果をクライアントに返せます。

クライアントプログラムから見た場合,DSIを使用してインプリメントされたオブジェクトは,ほかのVisiBroker ORBオブジェクトとまったく同じように動作します。クライアントは,DSIを使用するオブジェクトインプリメンテーションと通信するために特別な処理を提供する必要はありません。

VisiBroker ORBは,オブジェクトのinvokeメソッドを呼び出してそれをServerRequestオブジェクトに引き渡すことによって,DSIオブジェクトインプリメンテーションにクライアントオペレーション要求を提示します。オブジェクトインプリメンテーションは,リクエストされたオペレーションを判断し,リクエストに対応する引数を解釈し,適切な内部メソッドまたはリクエストを満たすメソッドを呼び出し,適切な値を返します。

DSIを使用してオブジェクトをインプリメントするには,オブジェクトスケルトンが提供する通常の言語マッピングを使用した場合よりは手間の掛かるプログラミング作業が必要です。それでも,DSIを使用してインプリメントしたオブジェクトは,プロトコル間ブリッジを提供する場合に便利です。

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