1.3.4 スレッドとコネクションの強力な管理
Borland Enterprise Server VisiBrokerのスレッドパーセッションモデルを使用すると,複数のリクエストにサービスを提供するために,スレッドはクライアントごとにコネクションが自動的に割り当てられ,コネクションの終了とともにスレッドも終了します。スレッドプーリングモデルを使用すると,サーバオブジェクトへのリクエストのトラフィック量に基づいてスレッドが割り当てられます。つまり,非常にアクティブなクライアントは,複数のスレッドからサービスされ,リクエストが迅速に実行されるようにするのに対し,それよりもアクティブではないクライアントは一つのスレッドを共用しながらも,リクエストがすぐにサービスされるようにします。
Borland Enterprise Server VisiBrokerのコネクション管理は,サーバとのクライアントコネクションの数を最小限にします。同じサーバにあるオブジェクトに対するすべてのクライアントリクエストは,別々のスレッドから発行されていても,同じコネクションを通じて多重化されます。また,解放されたクライアントコネクションは,あとで同じサーバに再接続するために再使用され,クライアントが同じサーバへ新たにコネクションを確立するときのオーバヘッドを発生させないようにします。
スレッドとコネクションの動作はすべて設定できます。Borland Enterprise Server VisiBrokerによるスレッドとコネクションの管理方法の詳細については,「8. スレッドとコネクションの管理」を参照してください。