6.15.4 コマンドアダプタ実行環境共通プロパティファイル
- 〈この項の構成〉
(1) 形式
ファイルの記述形式はコマンドアダプタ実行環境プロパティファイルと同じです。記述形式については,「6.15.3 コマンドアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
(2) 機能
すべてのコマンドアダプタに共通する構成情報を設定します。
(a) ファイルの種類
コマンドアダプタ実行環境プロパティファイルは,次に示す2種類があります。
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コマンドアダプタ実行環境プロパティファイル
有効範囲:特定のコマンドアダプタ
作成手順については「6.15.3 コマンドアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
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コマンドアダプタ実行環境共通プロパティファイル
有効範囲:すべてのコマンドアダプタ
これらのファイルが両方設定されている場合,2つのファイルの定義内容がマージされます。
また,1つのマシンに複数のHCSCサーバをセットアップした場合,コマンドアダプタ実行環境プロパティファイルをHCSCサーバごとに定義することもできます。
プロパティファイルおよび要求電文間で同じ内容が複数設定された場合のプロパティの優先度については,「6.15.3 コマンドアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
(b) 作成手順
コマンドアダプタ実行環境共通プロパティファイルは次の手順で作成してください。
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次のテンプレートファイルを基に,コマンドアダプタ実行環境共通プロパティファイルを定義します。
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\Command\config\templates\serviceid.properties
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編集後のファイルをファイル名「adpcmdcom.properties」で次のディレクトリに格納します。
- 全HCSCサーバ共通の定義の場合
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>¥CSC¥custom-adapter¥Command¥config¥common
- 特定のHCSCサーバ用の定義の場合
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<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>¥CSC¥custom-adapter¥Command¥config¥<HCSCサーバ名>¥common
サブディレクトリ名の<HCSCサーバ名>と「common」を作成する際は,Windowsでは大文字・小文字は区別されないので,注意してください。
サブディレクトリ<HCSCサーバ名>には,HCSCサーバの管理者(Service Coordinator管理者)がアクセスできるよう,適切なアクセス権限を設定してください。
(3) 設定できるプロパティ
設定できるプロパティはコマンドアダプタ実行環境プロパティファイルと同じです。詳細は,「6.15.3 コマンドアダプタ実行環境プロパティファイル」を参照してください。
- 注意事項
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次に示すプロパティに相対パスを指定したときの基点ディレクトリは,コマンドアダプタ実行環境共通プロパティファイルの配置ディレクトリ(<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ>\CSC\custom-adapter\Command\config\common)です。
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adpcmd.config.command.allow-file-path
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adpcmd.config.process-environment.variable-file-path
<サービスプラットフォームのインストールディレクトリ> が 「C:\Example」で,実行許可コマンド定義ファイル「acc.txt」を「C:\Example\CSC\custom-adapter\Command\config」に作成したと仮定した場合,次の2つの例はどちらを指定しても動作は同じです。
- ● 絶対パス指定の例
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adpcmd.config.command.allow-file-path=C:\\Example\\CSC\\custom-adapter\\Command\\config\\acc.txt
- ● 相対パス指定の例
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adpcmd.config.command.allow-file-path=acc.txt
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